ダイプロシリーズに関する一般的なQ&A
システム関連
- スクリーンメニューのフォントは変更できますか?
- スクリーンメニューのメニューインデックスと書かれた部分をクリックしてください。 フォント変更のダイアログボックスが表示されます。
- 前に入力した値を再度入力したいのですが、簡単な方法はありませんか?
- 前にキーボード入力した座標値や数値、コマンドなどを再度入力したい場合には[Page-Up]キーと[Page-Down]キーが有効です。
必要な場合に選択し、リターンキーを入力することで入力できます。
また、その一部を変更する場合は、カーソルを移動させて編集したり、ワープロソフトやメモ帳(NOTEPAD)などから文字列を”コピー”し、コマンドラインに”貼り付け”ることも可能です。
- 「編集図面を開く」のプレビュー画面が表示されないファイルがあるのですが、何故ですか?
- これは画面の表示色数(解像度)を変更した場合におこります。
プレビュー画面のイメージは図面ファイル内に収められていますが、これは表示色数によって内容が異なりますので、
現在の設定色数とは異なる表示色数でストアされた図面ファイルは、プレビューが表示されないことになります。
ただし、図面データ自体には問題ありませんので、再度、上書き保存を行っていただければ現在の表示色数のデータとなり、プレビューが表示されます。
- プロットアウトした図面の出力範囲がおかしいことがあるのですが、何故ですか?
- 出力前にプロットメニューより「位置」,「尺度」,「出力範囲」,「出力内容」,「用紙サイズ」を選択する必要があります。
この設定は起動時に一度行えば終了するまで有効になります。
- ”IDモジュールが接続されていない”というメッセージが表示され、DiProWINが起動できません。どう対処したらよいのでしょうか?
- 一度、コンピュータを再起動して下さい。それでも改善されない場合は、センチネルのドライバーソフトをインストールして下さい。
ドライバーソフトのインストールは、DiProWINのCD-ROMから行えます。
また、コンピュータ背面のパラレルポートにセンチネルモジュールが確実に装着されているかを併せて確認下さい。
- ツールバーを”表示”にしているのに、画面のどこにも表示されないのですが、何故ですか?
- ログインユーザでのレジストリの一部(software)が壊れています。対処として、レジストリエディタ(C:\winnt\system32\Regedt32.exe)を起動し、
[ローカルマシン上のHKEY_CURRENT_USER]/[software]/[Sodick]/[DiPro/Win]以下のキーのすべてを一旦削除して下さい。
- DiProWINを複数起動しようとすると、仮想メモリエラーが表示されます。 メモリを増設しましたが同じエラーが出ます。何故ですか?
- DiProWINは複数の起動に対応していません。
ひとつだけの起動でも仮想メモリが不足するようであれば、一時的な対処として他のアプリケーションを終了するか、 半恒久的な対処として仮想メモリの拡張/物理メモリを増設を行って下さい。
仮想メモリの拡張は、administrator権限のあるユーザでログインし、「コントロールパネル」/「システム」/「パフォーマンス」で行います。
物理メモリの増設はソディック担当営業にご相談下さい。
- WindowsVista、Windows7でDiProWINを使用したいのですが、可能ですか?
- DiProWIN Version6より、WindowsVista,Windows7に対応しております。Version5以前のバージョンをお使いの場合には、Version6へバージョンアップが必要です。
- 左ききなので、右側マウスは使いづらいのですが、よい方法はありませんか?
- 左きき用にマウスの設定を変えることができます。「コントロールパネル」/「マウス」の中に、ボタンの設定があります。
CAD関連
- 文字を入力すると、”入力マクロ_は定義されていません”とコマンドラインに表示されます。何か操作が足りないのでしょうか?
- 入力する文字列はシングルコーテーション(')で囲まれていますか?
例)「'PLATE'」
文字列は他のコマンドや変数と区別するために、シングルコーテーションで囲みます。
尚、シングルコーテーションは半角のみです。日本語入力時などに全角のまま入力しても無効です。
- 特殊文字(Φ等)の入力方法を教えてください。
- 日本語IMEを使用して下さい。IMEのツールバーの漢字辞書から”記号”をクリックし、使用したい記号を選択します。”φ”という記号を選択したいときは、
IMEのツールバーの漢字辞書から記号をクリックし、ギリシャ記号からΦを選択します。
また、その時に記号の読みを確認しておくと、次から便利です。(例)φ=ふぁい
- テキストや寸法線のフォントを変更したいのですが、可能ですか?
- 独自フォントを使用しているので変更はできません。
- 距離の入力で演算式を使いたいのですが、可能ですか?
- 数値および座標値入力時に四則演算式を使用できます。
- メニューの『表示指定』ストアについて教えてください。
- 特定のレイヤだけを表示させてストアしたい下書き線を消したくないが、分けてストアしたいなどの場合に便利です。
表示指定でストアしたいものだけ表示し、ファイルメニューの表示指定を選択します。
ファイル名を入力すれば現在表示されている要素だけがストアされます。
- ロードした図面データを再度ロードしたのですが、画面は変わりません。何故ですか?
- DiPro20をお使いになった方はやや不思議に思われるかもしれませんが DiProWINでは編集中の図面ファイルと同じファイルを『編集図面を開く』で開くことはできません。
これはWindowsの特性によるものですので、次の方法で対処して下さい。
『閉じる』にて変更を保存せずに作図を中止し、再度『編集図面を開く』
スクリーンメニューの『ファイル/ロード選択』でロードする
コマンドラインで”LOAD DVS_load_file ”に続けてファイル名を入力する
- DiProWINのレイヤについて教えてください。
- DiProWINでは1から255までのレイヤ番号を使用できます。
また、1要素に対して最大16個のレイヤ番号を属性として持たせることができます。
これは一般的なCADシステムと大きく異なる所ですが、要素を加工の工程で分類したり、設計の工程を管理するのにとても便利です。
ただし、あくまで要素は1要素で有り、複製が存在するわけではありません。
仮に、ある要素が100番と200番のレイヤに属しているとして200番のレイヤに属している要素を削除したあと100番のレイヤを表示しても、既にその要素は存在しませんので表示されません。
レイヤには表示するモードが表示指定の中のレイヤとレイヤ一覧にありますが、カレントレイヤの設定が下の枠に、そして要素の設定がスクリーンメニューの中に、と別れています。
一度確認してみてください。
- 計算ファンクションで得られる値を入力に使用したいのですが、可能ですか?
- 各計算機能で計算された値は表示だけでなく、変数に保存できます。
(例) ある要素の長さを直径とする円を複数作成する場合:
まず要素の長さを測定しその後半径固定の円を選択します。「円の半径を入力してください」の際にMEA_len/2 と入力します。
測定した長さの半分を半径に指定することができます。その他、利用できるマクロ変数は以下のとおりです。
・2点間の距離:MEA_dist,MEA_hol,MEA_vert
・水平距離:MEA_holi鉛直距離:MEA_vert
・要素の長さ:MEA_len点の座標:MEA_xy
・角度測定:MEA_ang半径測定:MEA_r
- DiProWIN上で同時に複数の図面データを編集したいのですが、可能ですか?
- 出来ません。編集できるファイルはひとつです。
ワイヤCAM関連
- NC変換を行ったのですが、NCデータが作成されません。特にエラー等も表示されていないのですが、何故ですか?
- 加工パスがないか、加工パスのタイプと加工工程表の内容が一致していません。
- NCデータを作成しようとすると”不正な図形データがあります”というエラーが表示されて処理を中断してしまうのですが、何故ですか?
- パスを一旦解除した上で、再度パス作成を行って下さい。
マシニングCAM関連
- プレート定義時に、プレートからはみ出た要素は加工指示できないのですか?
- 加工を考えた場合、加工穴などの要素は通常プレート内におさまるものですので、はみ出した要素があればそれはプレートに属しません。
このような場合には「要素後追加」を使用し、プレートとの関係付けを行って下さい。
- 途中で追加した要素を加工指示しようとしてもできないのですが、途中追加はできないのですか?
- プレート定義後に追加した要素はプレートとの関連性が無いため加工指示できません。このような場合は「要素後追加」を行ってプレートとの関係付けを行って下さい。
- NC変換時のシュミレーション表示中、白い塗りつぶしが穴よりはみ出て表示されています。このまま切削しても問題ないのでしょうか?
- 問題ありません。これは面取りカッタのシミュレーションで、面取り時の加工開始上面での加工径での表示を行っているためで、穴よりはみ出て表示されます。
- 面取り加工のパス作成について教えてください。
- 面取り工具を加工工程に登録した場合の注意点として、加工深さは面取り量になります。
また、前工程の加工深さを考慮しますので、円切削になるか穴あけになるかを自動で判断します。 そのため、面取り工具単独での登録はできません。
- 同じ用途名称の場合、工具径の順番はどのように決定されるのですか?
- 穴あけ加工では、小さい径から大きい径の順となり、切削加工では、大きな径から小さな径の順となります。
ユニット関連
- 配置したブロックが”バラシ”を行っても展開されないのですが、何故ですか?
- ブロックの側面図が配置されてるか確認して下さい。
- 組図作成中に図形が壊れてしまったようですが、どう対処したらよいのでしょうか?
- 再計算表示を行ってみて下さい。再計算表示を行うとプレート・ブロック・パーツ穴・異形状穴の再配置を行います。
不正なデータが発見されるとエラーが表示されますので、該当するデータを再配置して下さい。
- 穴を配置したときにGAPのついた形状は無視されてしまいますが、何故ですか?
- 穴構造登録のGAPを入力するフィールドに誤りがないかを確認をして下さい。
GAPを入力するフィールドは、ひとつのプレートでD1からD9に登録されている断面定義を、
左から1番目が一番左のGAP、2番目が真ん中、3番目が一番右に対応します。また、CAMIDについても同様です。
- パンチ刃先形状は”FType”にて指定できますが、周り留めの形状などと同時に指示及び配置はできないのでしょうか?
- 回り止め形状は、”PType”にて穴構造定義をすることで第2の形状指示となり、形状を穴として落とすことができます。
- 異形状穴の利用例を教えて下さい。
- 例えば、ダイホルダにて、複数ある抜き形状穴のカス穴をひとまとめの形状に集約する場合などに使用します。
- 穴寸法登録において穴寸法数は”4”と表示されているのに、穴寸法名が2個しか表示されないのですが、何故ですか?
- 穴寸法登録の穴寸法名・部品呼び径・穴形状呼び径の登録時に ”,”(カンマ)を使用していないか確認して下さい。
これらの登録時にカンマを使用すると穴寸法登録データを壊すことがありますので、使用を避けて下さい。穴構造登録においても同様です。
- 『パーツshot』を行うとき、ショットする形状をピックすると、エラーが表示されます。何故ですか?
- 穴寸法登録のデータベース内で登録してしない項目がないか(特にFmin・Fmax・ザグリ深さなど)確認してください。
また、ショットした形状がFmin・Fmaxの範囲に入っているのかどうかも確認して下さい。