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テクノロジーの歩み

テクノロジーの歩み

放電加工から始まったソディックのテクノロジーの歩み

ソディックの歩みは、日本の技術革新の歴史であり、ソディックのテクノロジーの歩みでもあります。

世界が認める日本のものづくり

現在、日本製品は高品質で高性能と世界中で評価されていますが、それもひとえに、ものづくりのためのマザーマシンである工作機械の技術革新が日本の産業を支えてきたことによる結果です。

技術革新がもたらすもの

身近な例をあげると、約20年前までは大きくて持ち運ぶことがためらわれた携帯電話が、今ではスマートフォンに代表される小型・高機能なタブレット端末となり、私たちの生活にはなくてはならないものとなりました。これらは全て「ものづくりのための金型」を製作する工作機械の発展なくしては実現できないことでした。

ソディックのテクノロジーの歩み

日本の技術革新のスタートとなったのが、ソディックがいち早く取り組んだNC技術です。
ソディックのテクノロジーは、放電加工機のモータを自在にコントロールするため、NC装置をつけよう、というところからスタートしました。もともとあった放電加工機の技術に、自前の「NC装置」を取り付けることにより、世界初となるNC形彫り放電加工機用電源「GPC」シリーズが誕生しました(1977年)。この形彫り放電加工機のNC化(数値制御化)により金型の精度が飛躍的に向上しました。

次には、さらなる高精度な位置決めを可能にするため機械の構造材として剛性が高く熱膨張係数の小さい材料である「セラミック」の開発に取り組み、その技術をつかった5軸同時制御のNCワイヤ放電加工機「330W」を完成させました(1981年)。

こうして、高精度に位置決め動作させるための指示を出すNC装置(数値制御装置)と、高精度に金属加工を行うことのできる機械構造をもった放電加工機を自社開発しました。その流れの延長線で、さらに機械を高速、高精度に動かし加工することを可能とする「リニアモータ」技術の開発と、NC装置からの指令に基づきリニアモータの高速・高精度な動作をコントロールするための「SMC(ソディックモーションコントローラ)」の技術を次々と生み出し、製品へと応用してきました。

このころ、ソディックの放電加工機を用いて精度よく作られたプラスチック金型を使って成形しても、最終プラスチック部品の品質が安定しないとのお客様からの声をよく耳にするようになりました。そこでソディックは成形機も自社で開発・製作することにしました。
研究の結果、プラスチック樹脂を溶かす可塑化と言う部位と、その溶けた樹脂を金型へ注入する射出と言う部位を分けた、今までに無い「V-LINE®方式」と言う射出・可塑化機構を開発しました。
このV-LINE®方式と併せて、金型を真っ直ぐに閉じる「直圧型締機構」を搭載した「ハイブリッド成形機」を完成させました。
これにより、従来の成形機と比べて、製品の再現性が飛躍的に向上し、また成形機械間同士の、いわゆる、機差が小さい射出成形機となりました。

また工作機械分野では、前述のソディックモーションコントローラ(SMC)で培った制御技術を元に、工作機械のシーケンシャル制御のみならず、幅広い産業機械の自動制御を可能とするプログラマブルロジックコントローラ(PLC)を開発しております。さらに2012年には他社に先駆けてスマートフォン感覚の操作性を実現した、19インチ・マルチタッチ液晶型CNC装置を開発し工作機械の新しい可能性について提案しています。

これらの技術革新は、同時に日本の技術革新へとつながり、全てのものをコンパクトかつ高性能に仕上げ、日本のものづくりの地位を高めることになりました。

今後の展開

“ものづくり”のリーダーとして、さらに超精密加工分野(サブミクロンからナノレベル)をはじめとするお客様のニーズにすばやく応答できるよう、ソディックのテクノロジーはこれからも、夢を形にするために、歩みつづけます。