ガバナンス
リスクマネジメント
ソディックグループは、リスク管理基本規程を定め、各部門において有するリスクの把握、分析、評価およびその回避等適切な対策を実施するとともに、経営に重大な影響を及ぼす不測の事態が発生し、または発生する恐れが生じた場合に備え、リスク管理委員会を組織して予め必要な対応方針を整備し、万が一不測の事態が発生した場合には、必要かつ適切な対応を行っております。
リスクマネジメント体制 (2026年3月末現在)

リスク評価・分析
リスク管理委員会では、年4回本社各部門及び子会社よりリスク調査シート(影響度、発生可能性を2軸、3段階で評価)を回収し、特に重要と判定したリスクについては詳細な評価・分析を行っています。その上で、リスクへの対応方針や施策を検討し、取締役会へ報告・審議された後に、事業戦略へ反映しています。
2025年は米国関税政策の影響、化学物質管理体制の整備、レアアース輸出規制などの議論を行いました。
サイバーセキュリティ
適切なIT技術対策や社内体制の整備、従業員への教育などにより、営業上・技術上の機密情報の厳格な管理に努めています。
2025年は生成AIソフトの利用注意、ランサムウエアの感染防止対策を実施しました。
主要なリスク
当社の業績・財務状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下の通りです。
- 景気変動に関するリスク
- 法的規制のリスク
- 固定資産に関する減損リスク
- 新規事業に関するリスク
- 企業の社会的責任に関するリスク
- 工事原価見積りのリスク
- 人材の確保及び育成に関するリスク
- 競合環境に関するリスク
- 情報セキュリティのリスク
- 為替相場の大幅な変動によるリスク
- 原材料・部品の調達に関するリスク
- 災害等に関するリスク
- 海外事業におけるリスク
- 有利子負債のリスク
景気変動に関するリスク
発生可能性:高 影響度:大
当社グループでは、景気変動の影響を相対的に受けにくい食品機械事業等の拡充や、要素技術を活用した新たな顧客の獲得を通じて、事業ポートフォリオの多様化を進めています。
また、定期保守サービスや消耗品・サプライ品の販売拡大、自動化・省人化に貢献するソリューション提案の推進等を通じて、製品販売の変動に左右されにくい収益基盤の構築に取り組んでいます。
さらに、足元の需要動向や受注環境を踏まえ、原価低減活動や調達先の見直しを継続するとともに、生産工程における自動化・省人化の推進等を通じて、市場環境の変化に対して柔軟かつ効率的に対応できる生産体制の構築を図っています。
原材料・部品の調達に関するリスク
発生可能性:高 影響度:大
当社グループでは、調達基本方針を定め、サプライヤーとの相互理解と信頼関係を構築した上で、品質・価格・安定性等の適正な基準に基づき、最適な部品をグローバルに調達しています。国内外の複数の調達ルート及びサプライヤーを確保して調達先の分散を図り、部材不足や材料費・物流費等の高騰へのリスクに対応しています。レアアース等の輸出規制リスクに備えるため、特定国への調達依存度の分析を行い、代替素材の検討、調達先の多元化、重要部材の安全在庫水準の見直し等を進め、供給途絶リスクの低減を図っています。
足元では、エネルギー価格や輸送コストの上昇、原材料等の高騰が継続していることから、グループ全体での効率的な調達体制の整備を進めています。
為替相場の大幅な変動によるリスク
発生可能性:高 影響度:大
当社グループでは、為替相場の変動による業績への影響を一定程度抑制するため、外貨建取引の内容を踏まえた為替予約の実施等により、為替変動リスクの低減に努めています。
また、海外における生産・販売体制の構築により、収益と費用の通貨を可能な限り一致させることで、為替変動の影響を相対的に抑える構造の構築を図っています。
一方で、為替換算調整勘定を通じた純資産への影響については、短期的なヘッジが困難であることから、財務の健全性や資本構成を総合的に勘案しながら、適切な財務運営に努めています。
新規事業に関するリスク
発生可能性:高 影響度:大
当社グループでは、世界最高水準の加工精度及び加工速度の実現と、お客様が求める機能の拡充をめざし、日本・中国・北米の三極体制による研究開発の推進に加え、最先端技術の研究や市場動向の把握、さらには大学・研究機関・学識経験者との協働を通じて、技術開発及び新製品開発に取り組んでいます。
また、既存事業で培ってきた要素技術や顧客基盤を活用するとともに、外部パートナーとの連携やM&Aも活用しながら、新規事業に伴う技術的・市場的リスクの低減に努めています。
さらに、事業環境や市場動向の変化を踏まえ、事業計画や投資内容の見直しといった柔軟かつ機動的な対応を図ることで、新規事業の安定的な立ち上げと中長期的な成長の実現をめざしています。
海外事業におけるリスク
発生可能性:高 影響度:大
当社グループでは、海外事業におけるリスクを低減するため、各地域の市場動向・事業環境・安全保障に関する情報等を継続的に入手し、事業環境の変化に即時かつ柔軟に対応可能な事業運営を行っています。
中国においては、現地市場向けの製品について現地生産により対応するなど、地産地消の事業運営を行うとともに、販売及び生産拠点の分散化を進めることで、特定の国・地域の事業環境の変化が当社グループ全体に与える影響の緩和を図っています。
また、海外拠点との情報共有やガバナンスの強化を通じて、事業運営上の課題やリスクを早期に把握し、必要に応じて事業継続計画(BCP)の見直しを行うなど、海外事業の安定的な運営に努めています。
情報セキュリティのリスク
発生可能性:中 影響度:大
当社グループでは、適切なIT技術対策や社内体制の整備、従業員への教育などにより、営業上・技術上の機密情報の厳格な管理に努めています。
社内標準端末としてシンクライアント利用の徹底に加え、IT資産管理、内部情報漏えい防止、サイバー攻撃等への対策として、総合型のセキュリティ管理ツールを導入するなどの対策を講じています。さらなるセキュリティ体制の強化に向け、定期的な第三者機関による脆弱性診断等を実施しています。
企業の社会的責任に関するリスク
発生可能性:中 影響度:中
当社グループでは、代表取締役を委員長とするサステナビリティ委員会を設置し、コンプライアンス、社会貢献、人材育成、品質管理、環境などの取り組みを推進しています。また働き方改革を進めており、有給休暇促進日の設定や時間外労働の削減に取り組んでいます。「ソディック・グループ企業倫理憲章」の運用、人権・コンプライアンス通報窓口及び社外通報窓口の設置、従業員へのハラスメント研修等も実施しています。
環境に関しては、地球環境に配慮した製品・サービスの提供を通じ、サステナブルな社会に寄与する事業展開を進めています。事業運営においても、専門部署を設け、カーボンニュートラルやCO2排出削減等の取り組みを推進しています。
人材の確保及び育成に関するリスク
発生可能性:中 影響度:大
当社グループでは、将来にわたる持続的な成長を支える人材の確保及び育成を重要な経営課題と認識し、計画的な採用活動と人材育成に取り組んでいます。人材育成においては、OJTを基本としつつ、階層別研修や専門分野別の教育・研修を通じて、技術力及びマネジメント能力の向上を図るとともに、若手人材の育成や次世代を担う人材の計画的な育成に取り組んでいます。
また、グローバルな事業展開に対応するため、海外拠点における現地人材の育成や登用を進めるとともに、多様な人材がそれぞれの能力を発揮できる職場環境の整備にも努めています。
※その他のリスクの詳細につきましては、有価証券報告書 PDF(1.5MB) をご覧ください。