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リスクマネジメント

ソディックグループは、リスク管理基本規程を定め、各部門において有するリスクの把握、分析、評価およびその回避等適切な対策を実施するとともに、経営に重大な影響を及ぼす不測の事態が発生し、または発生する恐れが生じた場合に備え、リスク管理委員会を組織して予め必要な対応方針を整備し、万が一不測の事態が発生した場合には、必要かつ適切な対応を行っております。

リスクマネジメント体制 (2024年3月末現在)

リスクマネジメント体制

リスク評価・分析

リスク管理委員会では、四半期に1回、本社各部門および子会社よりリスク調査シート(影響度、発生可能性を2軸、3段階で評価)を回収し、とくに重要と判定したリスクについては詳細な評価・分析を行っています。その上で、リスクへの対応方針や施策を検討し、取締役会へ報告・審議された後に、事業戦略へ反映しています。
2023年は中国の反スパイ法への対応、内部通報実績 件数の報告、生成AIの利用方針等について検討し、取締役会への報告も行いました。         

サイバーセキュリティ

適切なIT技術対策や社内体制の整備、従業員への教育などにより、営業上・技術上の機密情報の厳格な管理に努めています。2022年はセキュリティ対策の強化に向け、第三者機関により脆弱性診断を実施。
2023年は、不正ソフトの利用防止の徹底などに関する教育を実施しました。

主要なリスク

当社の業績・財務状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下の通りです。

  • 景気変動に関するリスク
  • 法的規制のリスク
  • 固定資産に関する減損リスク
  • 新規事業に関するリスク
  • 企業の社会的責任に関するリスク
  • 工事原価見積りのリスク
  • 人材の確保及び育成に関するリスク
  • 競合環境に関するリスク
  • 情報セキュリティのリスク
  • 為替相場の大幅な変動によるリスク
  • 原材料・部品の調達に関するリスク
  • 災害等に関するリスク
  • 海外事業におけるリスク
  • 有利子負債のリスク

景気変動に関するリスク
発生可能性:高 影響度:大

景気変動による影響が比較的少ない食品機械事業を拡充するほか、新たな顧客獲得を推進しています。また、新規事業の創出、定期保守サービスや消耗品・サプライ品の販売などアフターサービス事業の拡大、製品自動化や省人化に貢献するソリューション提案の推進などを通して、製品販売の増減に影響されにくく、安定した収益が獲得できる事業ポートフォリオを構築していきます。
さらに、継続的な原価低減活動と調達先の見直し、最先端の生産技術を取り入れた自動化・省人化を展開し、市場の変化により柔軟かつ効率的に対応できる生産体制の構築をめざしています。

原材料・部品の調達に関するリスク
発生可能性:高 影響度:大

調達基本方針の下、サプライヤー様との相互理解と信頼関係を構築した上で、品質・価格・安定性などの基準において最適な部品をグローバルに調達しています。安定した部材調達のため、国内外に複数の調達ルート、サプライヤー様を確保し、調達先を分散し、部材不足や材料費・物流費高騰のリスクに対応しています。また、在庫については定期的なチェックによる簿価切り下げを行い、不良棚卸資産発生と長期在庫化のリスク回避に努めています。
サプライヤー様の事業継続計画(BCP)策定状況の調査を実施し、その結果を踏まえた当社のBCPの診断・維持・更新を行っています。

為替相場の大幅な変動によるリスク
発生可能性:高 影響度:大

当社グループでは、従来より主要製品の海外生産を進め、為替変動による利益面への影響は、収益と費用の相殺効果により限定的となる生産・販売体制を取っておりますが、昨今の急激な円安局面における厳しい経営環境を踏まえ、蘇州工場の移転縮小、厦門工場への集約等、中長期的な為替変動への対応のため生産体制の見直しに取り組んでいます。
また、米ドル、ユーロなどの主要通貨に対しては為替予約による為替ヘッジを行うなど、為替レート変動の影響低減に向けた取り組みを推進しております。また、当社における外貨建ての商流等を精査した上で、必要に応じて為替予約の適用範囲を拡大していきます。

災害等に関するリスク
発生可能性:中 影響度:大

当社グループでは、被害を最小限に抑え、事業継続を確実にするため、事業継続計画(BCP)を策定し運用しています。生産拠点の分散化による災害に強い生産体制の構築、災害後の復旧活動早期化に寄与する安否確認システムの導入のほか、自然災害による経済的な損失に対しては各種保険に加入しています。

海外事業におけるリスク
発生可能性:中 影響度:大

国際情勢や各国の法規制改正等の動向を注視し、状況の変化に迅速に対応できる社内体制を構築しています。特に中国市場に対しては、中国での販売分は中国国内生産にて賄う体制を整備し、中国ならびに他国の通商政策等による影響低減を行っています。また、厦門工場への生産の集約化等、体制見直しを図っています。
今後シェア拡大が見込める欧米地域では、テクニカルセンターを活用した販売体制及び顧客サポートの強化を進めます。また、成長が期待できる東南アジア地域、インド、メキシコなどの販売を強化し、中国市場への依存度の低減をめざしています。

情報セキュリティのリスク
発生可能性:中 影響度:大

当社グループでは、適切なIT技術対策や社内体制の整備、従業員への教育などにより、営業上・技術上の機密情報の厳格な管理に努めています。社内標準端末としてシンクライアント利用の徹底に加え、IT資産管理・内部情報漏えい・サイバー攻撃等への対策として、総合型のセキュリティ管理ツールを導入するなどの対策を講じております。さらなるセキュリティ体制強化に向け、定期的な第三者機関による脆弱性診断等も実施してまいります。

企業の社会的責任に関するリスク
発生可能性:中 影響度:中

代表取締役を長とするサステナビリティ委員会を設置し、コンプライアンス、社会貢献、人材、品質管理、環境などの取り組みを推進しています。働き方改革の推進とともに、有給休暇促進日の設定、時間外労働削減など働きやすい職場づくりを進めています。「ソディック・グループ企業倫理憲章」「企業行動基準(コンプライアンス指針)」の運用、人権・コンプライアンス通報窓口、社外通報窓口の設置、ハラスメント研修等も実施しています。
環境に関しては、EVや車両軽量化、脱プラ、フードロス削減など環境負荷を抑えたものづくりに貢献する技術に積極的に関与しています。事業においても専門部署を設け、カーボンニュートラル、CO2排出削減等の取り組みを推進しています。

人材の確保及び育成に関するリスク
発生可能性:中 影響度:大

高度な専門技術を持ったエンジニアや、経営戦略やグローバルな組織運営等のマネジメント能力に優れた人材の確保・育成においては、積極的な採用活動を行い優秀な人材の獲得に努めるほか、入社後の体系的な人材育成や幹部研修、階層別研修等を通した人材育成にも注力しています。また、当社はマテリアリティの一つとして「人材の多様性」を掲げており、多様な社員が働きがい・働きやすさを感じ活躍できる企業風土の促進を図っています。さらに、会社の持続的成長のためには従業員一人ひとりの心身の健康が重要という考えのもと2022年1月に「ソディック 健康経営宣言」を制定し、職場環境の改善と健康づくりを積極的に推進し、優秀な人材の確保及び定着を図ってまいります。

※その他のリスクの詳細につきましては、有価証券報告書 PDF(1.8MB) をご覧ください。