インタビュー【ソディックユーザレポート】 中国広東省東莞市 台湾企業
Homi Dongguan Co., Ltd.様

飛躍的な成長とその秘訣
10年間でソディックの放電加工機を60台以上設備導入

精密加工に適した環境を設備し、そこに放電加工機がずらりとならぶ。オペレータはひとりで2〜3台を操ることもあるという。ほとんどが多能工としてワイヤ放電やマシニングセンタ、研削盤も使いこなす。
2017年で導入10年目となるソディックの放電加工機が、今も最新の高精度加工を追求している。HOMIの張総経理のモットーは「価格競争に乗らないこと。ユーザの望むものづくりにアンテナをはり、次の最先端の波をトップから乗りこなす仕事をする」という。このトンガン地域で最も熱い会社のうちのひとつである。

Introduction

HOMIは、ソディックの機械を2007年に導入。主に、最終製品が情報通信機器産業となる工業製品(金型部品など)において、精度・納期・品質のバランスに優れ、成長している企業の一つだ。主要取引先の多くに日系・欧米系の大手企業が含まれ、その発注リピート率が高い。

HOMIのある中国華南の広東省トンガン市は製造業が盛んである。電子製品などの精密部品から日用雑貨、衣料品、包装用段ボールの製造まで幅広く、それらの価格・品質において重層的に階層が出来上がった工場地帯が多数ある。景気に左右され、淘汰され、それでもなお活気強く、最も発展著しい地域の一つといえる。

近年、工作機械や産業機械では、スマートフォンをはじめとする電子デバイス関連部品の製造が多く、これもまた価格と品質をいくらでも選ぶことができる。最終製品のスマートフォンは、中華圏の主要メーカだけでも7社以上ある。
また、スマートフォンの年間販売総台数は4億台以上だ。よって、どの街のどの商業街でも、販売店を山ほど見かける。

工作機械の特性を熟知しているHOMIは、2007年の導入当時より「加工現場の“熱"をいかに制御するか」という高精度加工の重要なポイントに対し、完璧な答えがあった。機械の熱源となる部位には、その熱を建物の外へ排出するよう徹底し、加工現場の温度変化を最小限に抑制する工夫をこらし、最適な設備環境を整えていた。マシニングセンタや3次元測定器においてもその特性を考慮しておりその徹底ぶりには目を見張るものがある。「再現性の高いソディック製リニアモータ駆動方式の機械を設備することで、製造製品の高まる要求精度をクリアできる。だから、この加工現場において、いつでも再現加工が可能」ということだ。

2017年、HOMIは10周年を迎える。創業当初からソディックの機械を導入し、LEDのトップビュー金型部品製造を手がけた。さらに小型で高輝度を目指す業界とともにLEDサイドビューも手がけた。レンズ金型のダイ(以下の写真)など要求精度の高い分野で活躍した。10周年を迎える今日においても、導入当初の精度を再現できる安心感、さらにより高精度を追求できるというものづくりへの挑戦を胸に、イキイキと仕事に取り組む現場の空気がある。

加工サンプルレンズ金型部品
加工サンプルレンズ金型部品

人材育成−社員育成の特長

外資系企業の中国進出における大きな課題の一つに、人材育成がある。作業性や能力・能率の向上といった従業員の意識的な問題と定着率である。
この点をHOMIは、どちらにおいてもクリアしている。

人材育成

一貫した経営方針に基づき、どちらにおいても向上するしくみが事業スタート時点から続いている。男女とわず、20代、30代のスタッフが多く、事務所から工場の現場まで、真剣に業務に取り組んでいる様子が見てとれる。グローバルな取引がベースであるため、管理部門では、中国語だけでなく英語やドイツ語が堪能なバイリンガルスタッフが携わっている。

工場は、20代のスタッフが多く中でも武漢にある工業系専門学校の卒業生が大半を占めている。「若い頃からものづくりに興味を持ち、機械操作になれているスタッフは、現場になじみやすく、目的意識を持って真剣に業務に取り組む下地ができている」という。製造業が盛んなこの地域において、他社よりも優れた精度と品質を提供するために、しっかりとした運営方針を貫くことが景気に左右されない強い会社になるのであろう。張総経理は「社員には、その能力に見合った給与を支給する仕組みがある」という。社員はみな、その事を認識しており、特別なスキルの仕事をしているという自負があるのだ。

ものづくりの醍醐味である、“ 良いものを作ろう"、“こんどはもう一歩工夫してみよう"、といった意気込みをスタッフと接すると感じる。イキイキと眼差しが良い。実際に現場を見学してみると、よくわかる。ものづくりへの真剣さが伝わってくる現場なのだ。

人材育成

20代の若いスタッフが多い理由がもう一つあった。中国の沿岸部では、内陸から出稼ぎにくる若者が多く、この広東省も例外ではない。ところが、30代になり安定すれば、親の面倒をみるなどの理由で、故郷に帰るケースが多い。
HOMIにおいても同様だが、技術者は武漢の出身者が多く、故郷に帰りたいが、同様な仕事が武漢でそう簡単に見つかるわけではなかった。そこで、張総経理は武漢にも工場をかまえて機械を設備しスタッフを雇用しているのだ。
張総経理は、「家族の心配や将来の不安を払拭し、安心して働ける環境だ」と胸を張る。思わず、大きく首を縦に何度もふった。

人材育成

実際のところ、武漢に工場を作る理由がHOMIには皆無といっても過言ではない。取引先がある訳でも、材料の調達での地の利がある訳でもない。そもそも、材料のほとんどが品質に定評のある日本からの調達だ。武漢では、自動車製造業が盛んではあるが、HOMIの得意とする小物精密など付加価値の高い製造業が少ないのが現状だ。
この武漢という地域で精密加工の工場をつくりあげた張総経理のジャッジは本当にダイナミックだ。
この地域で、この評判は広くみんなの憧れとなっていると、この取材後にも何度も耳にするほどであった。

人材育成

60台を超えるソディックの放電加工機やマシニングセンタの設備により、スピード納品だけでなく生産能力も大きく向上している。本社と同様の設備を数多く備える武漢工場と連携し、ますます発展をとげるHOMIの張総経理に次なる目標を聞いた。台湾出身の張総経理は、2017年、台湾に研究開発・設計を中心とする新事務所開設をすでに着工し、よりグローバルに活動するとともに、HOMIの技術とノウハウを蓄積した中枢機関の役割を担うとしている。台湾新オフィスのオープンが待ち遠しい。

総経理 張 世欽 総経理 張 世欽
Homi Dongguan Co., Ltd.
代表者
Leo Chang
住所
Yucheng road11 A area 2F,
Shatou Xinsha Industrial district,
Chang' an town, Dongguan city, Guangdong.
電話
+86-769-8150-5333
保有設備
[ソディック製] 形彫り放電加工機 AD30L
ワイヤ放電加工機 AG400L
ハイスピードミーリングセンタ HS430L
[その他] プロファイル研削盤など

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