開発拠点訪問ソディックアメリカ

米田康治CEO インタビュー[3]
ソディックのものづくりの素晴らしさ、
そして、今後のソディックアメリカの展開は?

ソフトウエア開発者の目から見た、ソディックの製品のすごいところは?

米田康治CEO
ソディック本社でのミーティングの様子
ハードウエアもソフトウエアも内製しているというのは大きいですね。機械をつくり、モータを制御するアンプ、ソフトウエアなどほとんどをつくっています。それこそ部品以外は全て内製化されているのではないでしょうか。そこまで内製化しているのは、ソディックくらいだと言い切っても良いくらいです。これは唯一無二だと思います。こうした他社でできないようなことや機械を、社内で思うようにつくっていけるのは一番の強みです。
これは創業当初からのソディックの精神だと思います。次元の高い製品を目指す上では、有るものをそのまま使うのではなく、その機械の性能をもっとも引き出せるものを自分たちでつくれるようにしようという。開発時も、コストを抑えてつくるように、と言われるものの、最終的に良いものがつくれるならばよい、
という考え方があるんです。

日本のものづくりが海外に負けないためには?そこでソディックができることは?

ものづくりが人件費の安い海外にシフトしている事実は否めません。さらに、生産設備の高性能化で、どこにいても同じ品質のものができるようになってきています。 でも、「何をどのように作るのか?」という点で、その方法や過程を提供する技術は新興国には難しい課題だと思います。実際にどのようなものが必要とされているのか考えながら、世界で唯一無二の製品を作り出し、それをできるだけ早く市場に送り出すことが、今後の日本、そしてソディックのものづくりに必要なことなんだと思います。

今後のソディックアメリカの展開について教えてください。

米田康治CEO
新しいものをつくるのは大事ですが、私はその過程もすごく大事だと思っていて、過程も効率をあげられたらいいなと思っています。アメリカでは人材の移り変わりが激しいので、人材が変わってもすぐに引き継げる環境も整えたいです。その結果、いい完成品に繋がるのだと思います。 また、分業制を考えていて、日本では馴染みがないのですが、「QA(品質保証/Quality assuranceの略)」といって製品評価の専門家を増員して、チェック体制を整えたいです。現在、ソディックアメリカにも在籍していますが、分業制にして、さらに高性能を実現すべく開発に取り組んで行きたいと考えています。

米田康治CEO CEOでありながら現役のエンジニアでもある米田さん。オフィスではとても気さくな雰囲気で他のスタッフとよく談笑していらっしゃいました。また、一方、休日返上して一人業務を行うこともあるそうで、CEOとエンジニアの両立の大変さも伺えました。
休日は、2人のお子さんと一緒にスポーツなどをして遊ぶのが楽しみだそうです。

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