ソディックの歴史第3回 技術革新期・充実期

モーションコントローラの開発

モーションコントローラ
モーションコントローラ


設立した当初に開発したNC装置についても、さらに精度を増すためにNC装置からの指令を受けてモータをコントロールする新たな技術が必要となっていました。
そこで、2000(平成12)年2月にアメリカ・カルフォルニアのサンノゼに開発会社「Sodick America Corporation」を設立。新たに自社製モーションコントローラ「K-SMC」を開発して製品に搭載したことにより、制御精度と応答性が飛躍的に向上するとともに、工作機械の駆動制御に必要なNC装置、モーションコントローラ、リニアモータの全てを自社開発、生産できるようになり、ソディックの工作機械技術は大きな革新を果たしました。

消耗品の販売・開発

バイトルクリーンスプレー(工業用脱脂洗浄剤)
バイトルクリーンスプレー(工業用脱脂洗浄剤)

販路拡大に伴い、消耗品についても自社開発がおこなわれてきました。1982(昭和57)年3月、放電加工の加工速度を大いに高める高性能特殊加工液「VITOL(バイトル)」を開発。
こうした開発をもとにソディックの消耗品販売が本格的に開始されたのは1982年6月からで当初はKHS(ケイ・エッチ・エス)という子会社がスタートとなりました。
当初は主に輸入品や購入品でソディック機の消耗品を販売していましたが、徐々にお客様のニーズにお応えし、ソディックオリジナルの周辺機器「ジャンボフィーダー」「Lカット」を開発しました。

30年以上経過した現在では、ソディックの放電加工機の性能を最大限に発揮するためにソディックグループ゚で開発した「ワイヤガイド」の販売や またリサイクル対応した「ワイヤ電極線」も開発しました。
さらに、フィルターやイオン交換樹脂のリサイクル化による環境問題への取り組み、その他周辺機器など豊富な品揃えを提供しています。
放電加工機メーカーで唯一自社にて消耗品の開発と販売を行っている強みとして、自社機に最適な、そしてお客様に便利な商品開発を行っています。

ソディック創業者 古川利彦会長インタビュー 中国編

この頃、ソディックのコアテクノロジーとなるリニアモータやモーションコントローラをはじめ、新製品や消耗品なども開発されました。なぜこんなスピードで生み出すことが可能だったのでしょうか。
創造、実行、苦労、克服 古川 秘訣はやめないことでしょうね。
うちの技術者たちは、やりたいことを常に頭の中に描いてるんじゃいですかね。そのやりたい事が、出来ないとなると、あきらめる人がほとんどだけど、うちの技術者は途中でやめないんですよ。
いい仲間が出来て、自分たちで、ほとんどのことはできるようになってきていますので、環境も整っていますから、出来るという確信があれば、あきらめません。
いままで開発したコアテクノロジーのなかで、
「これは無理かも」と思われたものはありましたでしょうか?
古川私が何かやり始めるときには先が見えてるからやっています。
時間かかってもいいと言ってるので、時間はかかるかもしれないけど無理なものはなかったです。先が見えないものはやれと言った覚えはないと思いますよ。理屈的に合ってるものしか始めていないので。
そういうお話を聞いていると、技術者にすごくいい環境なんじゃないかと思うんですけど。
古川だと思います。うちみたいに自由にやらせてくれる会社はそんなにはないと思います。
目標に向かってちゃんとやってる場合には、その道が間違ってないかぎりはずっと応援します。

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