SSM(Sodick Scientific Moulding)
Nendy-E溶融せん断粘度測定装置
成形材料の溶融粘度を成形現場で測定できる装置
Nendy-E(ネンディ)は、V-LINE射出成形機を使用して、樹脂材料の溶融粘度を測定する装置です。
材料の溶融粘度は射出成形における重要なパラメータのひとつであり、これを測定することで成形品の品質管理に役立てることが出来ます。
「Nendy-E」溶融せん断粘度測定装置

Nendy-Eの用途例
リサイクル材の粘度管理
粉砕材の混合比率
リターン回数の基準
材料生産ロット毎の
粘度管理
粘度管理
予備乾燥時の材料乾燥状態
(許容水分含有率)の見極め
(許容水分含有率)の見極め
新規材料の事前の性状確認、
成形条件の参考データ取り
成形条件の参考データ取り
Nendy-Eのメリット
【キャピラリレオメータとの比較】
- 成形現場で正確な粘度測定ができる(ツインキャピラリ仕様)
- キャピラリレオメータよりも安価
- 成形時と同様に自動で計量される為、都度材料の充填をする必要がない
- 成形時と同等以上のせん断速度領域で粘度測定が可能
(低せん断速度領域「101s-1」から高せん断速度領域「106s-1」までの範囲)

【他社成形機の簡易粘度測定機能との比較】
- 射出時の逆流がなく、超低速の制御性に優れている
- 樹脂圧センサでダイ直前の圧力を実測することにより、正確な粘度測定を行える
- ロングダイとショートダイの切替が可能な構造
細管流路での圧力損失を補正するバーグレー補正を容易に行え、真のせん断粘度が得られる

Nendy-Eの測定例
キャピラリレオメータとの比較
- 機種
- GL30-LP(P16S18)
- ダイ
- Nendy-E:D=2 mm, L=10/1 mm
キャピラリレオメータ:D= 1 mm, L=16/0.25 mm - 材料
- PP(ポリプロピレン)
- 測定温度
- 200 ℃

- バーグレー補正無しの場合、Nendy-Eの粘度は高めに算出される傾向だったが、双方ともバーグレー補正モードだと、双方の測定値はほぼ一致した
- キャピラリレオメータよりも高せん断速度領域まで測定でき、成形サイクル時間に合わせて測定できるので、実際の成形時に近い粘度測定が可能になる
材料リサイクルによる粘度の変化
- 機種
- GL30-LP (P16S18)
- ダイ
- D=2mm, L=10/1mm
- 材料
- PBT (ポリブチレンテレフタレート) GF 15%
・バージン材
・粉砕材

- リサイクル材ではバージン材と比較して粘度が低下する (樹脂劣化による粘度低下)
- シリンダ温度を調整することで粘度特性を一致させることができる
- 粉砕材混合比率の基準作りや条件調整の手掛かりに