世界見聞録EMO Hannover2013

2年に1度の工作機械見本市 EMO Hannover2013

EMOは絶好の機会!
世界に向けてソディックの新製品をお披露目

Sodick展示会
世界に向けて新製品のお披露目に絶好の機会である「EMO」。
会場には、イタリアやスペイン、ポルトガルなどのEU加盟国にくわえ、エジプトやロシアなど、さまざまな国旗が目に入る。

世界同一品質でグローバルに生産拠点を広げるソディックは、タイ工場、日本は加賀・福井工場から、中国は蘇州・アモイ工場から、それぞれ、ヨーロッパの安全規格「CE マーク」を取得した機械を投入した。

先行技術を自社開発製造するソディックの新製品、中でも目玉商品となるスマホ感覚の操作性でマシンをオペレーションできるSLCシリーズを初披露しました。新製品の開発を主導する若手エンジニアも、各国から現地に集まり、加工デモンストレーションを現地のオペレーターとチェック。最後に、みんなで仕上げのチェックをして周り、開催当日のお客様のご来場を待つばかりとなりました。

加賀事業所からやってきたアプリケーションエンジニア

加賀事業所からやってきた
アプリケーションエンジニア

ソディックドイツの社長Norbert Kempfと情報交換するマーケティングセンター役員

ソディックドイツの社長Norbert Kempfと
情報交換するマーケティングセンター役員

日本から放電加工機の機械・設計若手技術者

日本から放電加工機の機械 設計若手技術者

ドイツ版のAG60L日本版の同機AG60L

あれッ?
日本では見かけない機械?

そうです、しかし、機種名AG60Lは同じ。

では、なぜ?
それは、EU加盟国の基準を満たすCEマークに対応するための設計が加わったものなのです。

CEマークとは?
CEマーキングは、基本的に欧州連合(EU)地域に販売(上市)される指定の製品に貼付を義務付けられる基準適合マークのことで必須安全要求事項(ESRs:Essential Safety Requirements)に適合したことを示すマークです。

ビールのグラスにもこのマーク

ビールのグラスにもこのマーク

未来のエンジニア 未来のエンジニアたちだ!

スポーツカーの縮尺模型をつくってみよう
ものづくり体験コーナが充実

EMOの会場には、
次世代の技術者にむけた展示実演も

ものづくりのマイスター資格制度のあるドイツ。
若手のエンジニアや学生が工作機械や計測機器を直接操作したりできる機械があり、技術講演を含むプログラムにより、生産技術を体験することができる場を提供してる。

新製品やハイエンドマシーン、それに射出成形機まで幅広く実演

これから先に必要になるマシンの、有効な使い方はどのようなものだろうか?
スマートなインターフェースを備えることで、どんなメリットがあって、どれぐらい効率が良くなるだろうか。
今、課題になっている加工を脳裏に、ソディックブースでの加工実演をご覧いただき、最先端の話題に次から次へと花が咲く。

EU圏の航空機産業で需要のある大型機AQ1200Lの加工サンプル

EU圏の航空機産業で需要のある
大型機AQ1200Lの加工サンプル

スマホ感覚の操作性を実現した新製品SLC600G

TT1-400Aのグラファイト仕様機の加工実演

TT1-400Aのグラファイト仕様機の加工演算

スマホ感覚の操作性を実現した新製品SLC600G

すぐれた展示は、
「プランニングをいかに早期に着手できるか」にかかっている!

EMOショーの場合、開催の1年以上前から入念な準備が行われています。
マシンのエンジニアは、ヨーロッパ市場に見合う機械仕様を長期にわたってリサーチし、そこに営業要望を加え、設計に反映する。

ブースのイメージは、ヨーロッパ市場を知り尽くしたソディックヨーロッパとマーケティングセンターが協議を行います。お客様のニーズは地域や国に よって異なるため、ヨーロッパ市場にふさわしい内容と、ソディック本社の経営方針を掛け合わせ、それを ブースのヴィジュアルに反映します。

ベールに包み隠した新製品の場合、会期当日まで、厳重な管理のもと、特定スタッフのみで作業を実行することになります。
今回は、ソディックのシリコーン材による射出成形の実演を成し遂げました。これは、医療器具であるカテーテルのバルーン部の金型で、型と自動化(製品取出し装置)の構想を1年以上前から実施、その半年後には金型のトライ&エラーを、開期せまること2ヶ月前には自動化の当て込みを調整し、ついにお披露目です。
機械の据え付けから実演にいたる迄、日本のスペシャリストを含む特定のスタッフで計画を実行。

ヨーロッパ市場で需要の多い医療系部品の成形実演とあって、お客様だけでなく業界の皆様も含めた多くの方の目を引いた展示となりました。

ソディックのみんなが連携し、一体となって、多くのお客様に拝見いただけた、EMOショー2013となりました。
スピーディーかつ安全に搬入作業が行われる
当日のブースは大盛況

当日のブースは大盛況

次のEMOショーはどんなことをしようか?

2年毎に開催される世界規模の展示会EMOショー、次回のEMO2015は、イタリアのロンバルディア州ミラノで予定されています。
今回もいろいろな工夫をこらし、お客様に楽しんでいただいたソディックのEMOショー2013。
面々が今回の成功と次回のミラノにむけた思い思いを語らい、思い出にのこるパーティが作られました。

Piter Capp President, Sodick Europe Ltd.

Peter Capp President, Sodick Europe Ltd.

そう、はやくも2年後のEOM2015のプランニングがはじまりました。
クルマやエレクトロニクス製品の展示会のような華やかさはないけれど、モノがつくられる行程にたずさわる私たちにとっては、最新情報の宝の山のような展示会です。
次回は、もっともっとチャレンジングなプロジェクトが実現することでしょう。

ウェブマガジン ソディック通信をご覧頂きました皆様、
「EMO 2015 in ミラノ」への旅を作りましょう。
ソディックブースにてお待ちしております!
パーティー会場入り口 パーティー会場 ミラノパーティー

ページトップへ