世界見聞録ソディックインク デーブトーマス社長インタビュー1

デーブ・トーマス社長 デーブ・トーマス社長 インタビュー Interview ソディックの高品質なものづくりを、
アメリカ、カナダ、南米にて拡大させる戦略を実現。
インタビュアー 島村美樹:株式会社カリブー

ソディックのグローバルな魅力とは。
秘めていたアメリカでの可能性について。

工作機械の業界にてグローバルな活躍をされてきました。
ソディックの何に魅力を感じ社長として指揮をとることを決めたのですか?

ソディックの高品質なものづくり、技術力です。以前から業界内のリーダーとしての認識がありました。なぜなら、ソディックは90年代、工作機械業界で初めてリニアモーターを取り入れ、2001年頃には本格的に製品に導入していたからです。また、ウィンドウズをベースとしたモーションコントローラをつくりあげており、非常にオープンなシステムを構築していたことにも魅力を感じました。しかし、この品質の高さは当時のアメリカでのシェアとして反映されておらず、さらに市場シェアを伸ばせると確信しておりましたし、貢献できると思い入社を決めました。

実際に仕事を始めて、どのような印象を受けましたか?

まずは、販売体制を改革したいと思いました。これまでの体制は、ソディックではなくディーラーが主体となり製品を販売していました。それだけでなく、サービスにおいてもお客様と直接的な関係がなく、これを変えればよりシェアを拡大できると思ったのです。私たちソディックインクがお客様と直に対応し、製品についてのフィードバックを得たり、アフターフォローしやすい環境になるような組織づくりをしなくてはならないと思いました。

販売体制の改革を皮切りに、
お客様のニーズを知る。

販売方針を変え、実際にどのような変化がありましたか?

デーブ・トーマス社長直売を中心とした営業戦略は、アメリカ国内の競合他社で一部ありますが、放電加工メーカーでは、他に同じような販売方法をとっているところはありません。今では、お客様から製品についてのよい評判が聞けるようになり、しかも親近感を感じていただいています。
また、ディーラーでワンクッション置くことがなくなったので、お客様への対応が格段に早くなりました。マシンの販売台数を伸ばせたこともありますが、お客様からのフィードバックを得ることで、保守サービスなどニーズに対応できるようになりました。
実際に、当時は市場シェアが10%でしたが、現在は25%に上がってきています。

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