世界見聞録ソディックインク 営業・管理 ケビン山田GMインタビュー

ケビン 山田GM・高橋秀樹GM 営業・管理
ケビン山田GM インタビュー
ソディックのものづくりを、
北米から15年以上支え続ける。
Interview インタビュアー 島村美樹:株式会社カリブー

北米、中南米のお客様が、
安心してものづくりに取り組むために。

ジェネラルマネージャーの業務について教えてください。

ケビン 山田GM私と高橋さん(後インタビュー)がソディックインクのジェネラルマネージャーで、高橋さんは技術を担当、私はアフターサービス関連の統括、営業業務管理を主に担当しています。わかりやすく言うと、社員が技術関係でわからないことがあると、何でも「高橋さん、高橋さん!」と頼るような存在で、それ以外の管理系やサービスなどの統括を私が担当しています。

担当している業務内容を詳しく教えてください。

サービス部門とスペアパーツ・消耗品部門の統括責任、日系企業のお客様の担当マネージャー、日本本社やソディックの各関連各社と連携をとったりしています。また、マネージングだけでなく、ブラジルの営業も担当しています。

アメリカの市場は日本と比べどんな特徴がありますか?

放電加工機を中心に考えると、日本は繊細な金型加工が大きな部分を占めると思いますが、アメリカではダイナミックな部品加工がかなり多いです。部品加工は金型加工と比較すると、高精度を要求しないことがあり、アメリカ市場でのトップセラーが“VZ300/500L”といったエントリーモデルであることでもわかります。
また、日本のものづくりは、海外からみると、次元が一つ上の世界である印象があって、アメリカの航空産業においては、特に日本のメーカーが必須のパートナーと見なされています。

ブラジルなど新興市場の新規開拓とともに、
既存市場にて、充実したサービスを提供する。

営業活動を通して、メキシコ市場は特にダイナミックさを感じるそうですね。

ケビン 山田GM 中部のグアファナト州の最大の都市レオン、東部のケレタロ州などは、自動車産業を中心に、非常に経済が発達しているところです。日系企業も既に大きな工場を持っていて業績を伸ばしていたり、生産工場を建設中だったり、この5年から10年どんどん延びていくと思われます。工場などで働く人も平均年齢が20代だそうで、とても活気があります。航空産業も盛んですし非常に面白い可能性を秘めた場所ですね。

遠い営業地としてはブラジルもカバーしています。
こちらは今、どんな様子でしょうか。

メキシコと違って、ブラジルは独特の商習慣や他の国より高い関税、輸入システムの違いから、外国の企業が入るより、ローカルの企業が主体となって成長しています。ソディックインクにとってのブラジルにおけるメインの市場はサンパウロ周辺で、そこには長年ソディックと提携しているディーラーがいます。シカゴからは飛行機で11時間と非常に遠いこともあり、今は伸びしろを広げるために東西南北300kmをジャパックスに開拓してもらっているところです。また、アマゾンに産業はありませんが、唯一マナウスという関税優遇を行っている特区があり、ここにも若干マシン導入の余地があります。

これらの市場やアメリカ国内で販売台数を伸ばしたり、
多くの企業から信頼を得てきた理由はどこにありますか?

お客様からの多岐にわたるご要望に対し、全力でお応えするように全社をあげて努めています。ブラジルやメキシコといった新興市場においても、営業のみならず、サービス部門の社員も頻繁に訪問し、現地のお客様やソディックの協力関係にあるディーラーに対するソディック製品の教育、拡販に努めています。

今後の取り組みについて教えてください。

アメリカではまだ10年以上たった古い機械が現場で活躍しており、非常に多くのソディック機がありますので、サービスの効率を改善し、人を動員してサービスマンが修理する有償サービスに注力していきたいです。消耗品の販売については、アメリカ市場では、価格競争が非常に厳しいのですが、年間で10%は売上を伸ばしていける成長分野と考えています。またメキシコなど南米の新興市場においても、今後、消耗品ビジネスを展開していきたと考えています。南米市場では、中国製を中心とした安い放電加工機、その消耗品が多く出回っており、これらへの対策がまず必要となります。
営業については、メキシコはこれから進出する日系企業を確実に取り込み、ブラジルは大胆なことはできないので一歩一歩確実に行きたいですね。

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