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こんにちは、SurVibes(さぁ!バイブス)編集部です!
今回は、射出成形機お悩み解決シリーズとして、『成形機が立ち上がらない時のよくある原因と対策』を記事にまとめました!
「電気設備の点検などで長時間ブレーカを遮断した後、成形機が立ち上がらなくなった」、「年末年始の長期休暇明けに成形機を立ち上げようとしたら、電源は入るがモータやヒータが起動しない」といった故障は、生産計画に影響を与えかねない重大なトラブルです。
そんなもしもの時に備えて、この記事の内容を参考にしていただければ幸いです。
目次
成形機が立ち上がらない場合の主な原因
成形機が立ち上がらない原因として一番に考えられるのは、電源内のスイッチングレギュレータやコンデンサの劣化による故障です。
一般的な使用方法で運用している成形機であれば、これらの部品は製造からおよそ5年~7年ほどで劣化してしまいます。
これらの劣化が進むと、電源回路内の電圧異常が発生し、成形機の動作不良につながります。

ウチは成形機の使用頻度そんなに高くないと思うんだけど、もう壊れたの?

家電などもそうですが、意外と使わない方が壊れるという事例があり、成形機でもそれに近いことが言えます。
家もそうですが、住んでいない方が傷みが早く進みますよね。
スイッチングレギュレータとは
スイッチングレギュレータは、入力電圧を任意の電圧に変換する装置です。
100Vの入力電圧を、電源内にある基板などへ出力する際に、24V・12V・5V・3Vといった電圧へ変換して渡すために、成形機内にはいくつものスイッチングレギュレータが存在しています。

コンデンサとは
コンデンサは、電気を蓄えたり放出したりする電子部品です。
電圧の変動を吸収し、余計なノイズを取り除くことで電流の波形を滑らかにする役割を担っています。
これにより、成形機の電源供給が安定し、機械の動作がスムーズになります。

トラブル発生時の対処法
射出成形機のスイッチングレギュレータとコンデンサが劣化し、立ち上がらなくなってしまった場合には、新品のものに交換する必要があります。
詳しくは、お使いの射出成形機のメーカーにお問い合わせください。
ソディック製射出成形機をご利用のお客様であれば、以下の番号にお電話いただければ、交換対応させていただきます。
株式会社ソディック 射出成形機国内サポート
(0761)72-0027
スイッチングレギュレータやコンデンサの劣化は少しずつ進行していきますが、電源が入っている間はその問題は表層化せず、休転明けの立ち上げ時に症状が現れる場合がほとんどです。
よくある事例として、電源を入れたら、はじめの数時間は立ち上がらず困っていたが、時間が経つと改善したというケースで、この症状を放置してしまうと、次の休転明けにはうんともすんとも言わなくなってしまうという事態が起こりかねません。
成形機の立ち上げ時に少しでも違和感を感じたら、迅速にメーカーへご相談されることをおすすめいたします。
まとめ
今回は成形機が立ち上がらない際の原因や対応についてご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか?
一時的に改善したとしてもスイッチングレギュレータやコンデンサの劣化は進んでおり、放置していると重大なトラブルにつながる可能性があります。
異常を感じたら、すぐにメーカーへお問い合わせください。
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