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こんにちは、SurVibes(さぁバイブス)編集部です!
この度は、JIMTOF2024ソディックブースにご来場いただきありがとうございました。
この記事では、改めて出展内容を振り返り、お伝えしきれなかったソディックの強みや新製品の魅力についてもご紹介いたします!
残念ながらソディックブースに足を運ぶお時間が取れなかったという方々にも、製品の魅力が存分に伝わるようにまとめておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ブースの様子
JIMTOF2024では、10,000名を超えるお客様にご来場いただき、ブースは常に人で賑わっておりました。
限られたお時間の中、数あるブースの中からソディックブースに足をお運びいただいた皆さまには、心よりお礼申し上げます。

今回のソディックブースはデザイン・レイアウトにもこだわっていました!
宇宙船をイメージしたブースデザインは、それぞれの課題を抱えるお客様に乗り込んでいただき、ソディックと共に、明るい未来へ進んで行くというテーマを体現したものとなっていました。
出展内容
ここからは、特に注目を集めた出展内容をピックアップしてご紹介します。
AMRによる自動化デモ展示
昨今では、国内の労働人口減少に伴い、工作機械の自動化需要が高まっています。
そこで、自動化と相性が良いソディック機の優位性を『熱変位の抑制』『摩耗劣化しない』『工程間連携』という3つの視点でご紹介します。
熱変位の抑制
ソディックが得意とする精密加工の分野では、温度変化による機械の変形は大きな問題となりえます。
特に長時間無人で行われる週末終夜の自動加工においては、人手による調整作業が行えませんので、機械の熱変位による影響を抑制することは非常に重要となります。
そこで効果を発揮するのが、ソディック機に搭載された精密熱変位補正機能『TH COM』です。
『TH COM』は機械各部の温度をセンシングし、発生した熱変位の分、軸の位置を自動で補正することで、熱変位による加工結果への影響を最小限に抑えることができます。

形彫り放電加工機の場合は主軸の位置を、ワイヤ放電加工の場合は上ガイドと下ガイドの位置をそれぞれ補正しています。
摩耗劣化しない
ソディックの工作機械の特徴の1つとしてリニアモータ駆動があります。
従来のボールねじ駆動は、ナットとねじ軸が接触している構造上どうしても摩耗が発生し、動的精度は時間経過と共に劣化していきます。
一方でリニアモータ駆動方式では、駆動部が非接触であるため、摩耗による性能劣化が無く、初期の機械精度を半永久的に維持することができます。
長時間無人で行われる週末終夜の自動加工においては、メンテナンスフリーというリニアモータの特長が特に重要視されます。
ソディックはリニアモータ駆動式工作機械開発のパイオニアとして、機械本体だけでなくリニアモータについても自社で開発・製造しており、リニアモータ駆動の強みを最大限に発揮するソリューションを提供いたします。
工程間連携
今回の展示では、ソディックの工作機械と他社の搬送ロボットを連携させ、ワークの取り出し、搬入、測定をフルオートで実演いたしました。
ソディックといえば、工作機械本体のハードウェア開発のイメージが強いかと思われますが、CAD/CAMやスケジューラといったソフトウェア開発も自社で行っています。
そのため、自社だけでなく他社の機械とも連携した自動化システム構築サポートが可能です。
今回はAMRを導入した例を紹介していますが、その他搬送装置もご提案可能です!
ソディックがコーディネーターとなり、お客様の自動化・省人化課題解決に伴走支援させていただきます。
今回展示したAMRによる自動化システムは、Sodick SMART SITE(ソディック加賀事業所)でご覧いただくことができます。
Sodick SMART SITEではその他にも、『QRコードによるワーク・電極管理システム』や、『マシニングセンタによる電極加工から形彫り放電加工までを一気通貫で行う自動化システム』といった、ソディックが提案する自動化・省人化ソリューション全般を実際に体験いただけます。
ご興味がございましたら、ぜひお気軽に以下のリンクよりお問い合わせください。
お問い合わせ内容欄に見学希望の旨をご記載ください。
大サイズワイヤ放電加工機
『自動車部品用金型の大型化』をはじめとした、ものづくりの大型化需要に対応すべく、大サイズ展開されたワイヤ放電加工機『ALN800G “i Groove + Edition”』を出展いたしました。
加工物の大型化に伴い、加工時間が延びることで、より求められるのが省エネルギー化です。
ALN800G “i Groove + Edition”は、新開発の省エネポンプシステムにより、消費電力20%削減を実現しました(ソディック調べ)。
また、加工時間が延びることで、ワイヤ消費量の増加も懸念されますが、ALN800G “i Groove + Edition”に搭載されたワイヤ回転機構『i groove(アイ・グルーブ)』は、ワイヤを回転させることで常に無消耗のワイヤ面での加工を可能にし、高板厚ワークの仕上げ加工においては、ワイヤ消費量を最大30%削減することができます(ソディック調べ)。
※以下の記事では『i groove』の開発秘話をご紹介しています。
また本展示では、今回初出展となる通電コマ自動送り機能『ACPS』もご覧いただけました。
ACPSは、本来50時間~60時間に一度、人手による位置調整が必要な通電コマを、自動で位置調整する装置です。
通電コマ
ワイヤ放電加工機において、ワイヤ線に電気を流すための電極の役割を果たしています。
ワイヤ線と接触しているため、時間経過と共に消耗していき、50時間~60時間に一度の頻度で位置調整が必要になります。


ACPSを導入いただくことで、週末終夜の無人自動運転においても、通電コマのメンテナンスによる機械停止の課題を解決することができます。
フェムト秒レーザ加工機
ソディックは、JIMTOF2024にて、フェムト秒レーザ加工機『LSP4040』を初お披露目いたしました。
『LSP4040』は完全受注生産のカスタマイズオーダー仕様であり、お客様ご希望のレーザ発振器を取り付け可能です。
詳しくは動画で解説しておりますので、ぜひ一度ご覧いただけますと幸いです。


金属3Dプリンタ造形サンプル
今回のソディックブースでは、金属3Dプリンタによる造形サンプルも展示いたしました。
この記事では、迫力満点の大サイズ造形サンプルを画像でご紹介いたします。

SKD61の特性を持つSUS系金属で世界最大級の大型造形サンプル
サイズ:400mm×400mm×200mm
材料:SVM(SKD61改良材)

大型アルミハイブリッド造形サンプル
サイズ:293.15mm×167.34mm
材料:AlSi10Mg (アルミニウム合金)
ソディックの金属3Dプリンタは、工作機械の開発ノウハウが最大限に活かされていることにより、需要が高まっている大型の金属造形や、製作コスト・製作時間を短縮するハイブリッド造形において強みを発揮します。
詳しくは以下の記事でご紹介しておりますので、ぜひそちらも併せてご覧ください。
まとめ
今回は、JIMTOF2024 ソディックブースの様子や展示内容を改めてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
ブースにご来場いただいたお客様には心よりお礼申し上げますと共に、ご都合がつかずご来場いただけなかったという方におかれましても、ぜひこの記事で、ソディックの最新ソリューションに触れていただければうれしく思います。
記事の内容で気になるものがございましたら、ぜひお気軽に、以下のフォームよりお問い合わせください。