ものづくりの技NC装置

放電加工機は硬い金属を1マイクロメータ単位で加工します
1マイクロメータなんて
細かい加工を

どうやってするの?

NC装置
1マイクロメータ単位の加工を可能にします。
そのコンピュータを
放電加工機に搭載しました。

これにより、1000分の1mmという人の目にも見えない細かい加工が実現できるようになりました!

Q1

1マイクロメータ単位の移動を瞬時に計算

NC装置とは?

放電加工機などの工作機械やロボットの動作を数値制御する装置のことです。
それではNC制御について詳しく説明していきます。

「数値制御」って何?

工作機械は、加工するための工具(放電加工機では形状電極やワイヤー電極)を加工物に対して移動させながら、加工したい形状に削っていきます。
その加工したい形状にするために、工具をどれだけ移動させたらいいか、距離や点を数値化しコンピューターでモーターを制御し、機械をその通りに動かす装置をNC装置(数値制御装置)と呼びます。工具を移動させるときの速度もNC装置によってコントロールできます。工作機械で移動できる方向を「軸」といい、X軸、Y軸などを用いて移動方向と移動量を表します。

NC装置はCNC装置ともいいます。
CNCはコンピュータによる数値制御のことをいいます。
この数値制御システムは1940年~1950年代にアメリカで
発明されました。

NC= Numerical Control
CNC= Computer Numerical Control

移動可能な軸はX、Y、Zの方向を基本に、8軸にもなる機械もあります。もちろん、8軸全てNC装置によって数値制御できます。

数値制御は「座標→軸→命令」の繰り返し

ワイヤ放電加工機での例

座標加工を開始する位置や、進む方向を変える位置の座標で数値化します。

ワイヤ放電加工機の移動軸は、基本的にX軸とY軸の2つです。
この軸の動かす方向、距離、速さを数値化します。

命令座標、軸を数値化したものを、NC装置に命令(入力)します

この「座標→軸→命令」を繰り返すことにより、加工したい形状を正確に表現できます。命令さえ与えれば、NC装置がコンピュータによって加工するための道筋を計算してくれるので、複雑な形の加工も簡単に行えます。

ソディックは、このNC装置を自社開発・製造しています。

①

②

③

NC装置

電極は減らない。美しい仕上がりも実現できた。さらにNC装置で正確な位置制御ができる。でしかしこれだけではソディックの発明魂はおわらないんだ。続きは次号で!

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