Die-sinker EDM

形彫り放電加工機の自動化

ハードウェア  ソフトウェア  コア技術  システム例 

自動化のための

ハードウェア

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自由度が高く、 フレキシブルな対応が可能

多関節ロボット

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形彫り放電加工機と多関節ロボットの組み合わせです。
電極・ワークの搬送(取り付け・取り外し)を多関節ロボットが行います。多関節ロボットによるシステムアップは、電極・ワークストッカのレイアウト、エアブロー工程・3次元測定の自動化など、自由度の高さが特長です。搬送物の質量により、ロボットのサイズを選定します。

システム支援ツール

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ロボットによって、電極・ワークの搬送 を行います。

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Mr.Sodick

スケジューラによる工程管理を行います。

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システム構成例

ツーリングシステムを含め、自由度の高 いレイアウトが可能です

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エアブローBOX

形状測定や、加工後のエアブロー工程な ども自動化できます。

高精度な外段取りを可能とする
ツーリングシステム の採用

放電加工における効率化・自動化において優れた実績を構築している、エロワITSシステムを提供しています。クランプ時の繰り返し精度2μm 以下、90°× 4 の割り出しが可能、クランプ力が高く電極製作工程からのダイレクト運用が可能など、自動化システムにおける高精度な外段取りを実現するツーリングシステムです。

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電極・ワーク交換をシンプルな構成で実現

SRC80

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形彫り放電加工機とSRC80(Sodick Robot Compact 80)の組み合わせです。ALシリーズは完全自動制御の3 面自動上下式加工タンクを備え、自動電極交換装置やロボットを用いたワーク・電極交換システムとの親和性が高く、高精度・高速加工の連続自動運転を構築できます。
AL40GAL60G

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Sodick Robot Compact 80

質量の大きいワークも搬送可能
最大搬送荷重:80kg
ITS148パレット ポジション数:10
ITSホルダ ポジション数:33
SRCのスターターキットには、スケジューラ「JMSPro」が付属するタイプ(オプション)があります。

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自動電極交換のスタンダード

ATC

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オプションのATC 仕様により、シンプルかつ省スペースな構成で、スケジューラがない場合の運用でも、電極交換の自動化を実現します。
AL シリーズでは、オプションとして、本機左側に設置する、スタンドアローン型のATC ユニット「ATC-16E 」「ATC-32E」と、加工タンク右側に設置する、簡易的で省スペースなATC ユニット「ATC-12S」「シャトルATC」を用意しています。
(対応機種や仕様につきましては、担当営業までお問い合わせください。)

自動化のための

ソフトウェア

自社開発・製造 3次元CAD/CAM システム

DiProSOLID(ダイプロ・ソリッド)

形彫り放電加工機

製品の3次元モデルから加工プログラムを作成できます。

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  • 加工位置や芯出し測定ポイントをダイレクトに取得し、芯出しから加工までのNC プログラムを作成します。
  • 加工深さ毎の放電投影面積を算出し、最適な加工条件を検索します。
  • 3次元モデルを活用することで、加工位置の座標値入力作業が一切必要ありません。
  • 3次元モデル上で芯出し測定ポイントを指示するので、座標値の入力ミスがありません。
  • EPX フォーマットに対応しています。

スケジューラ

Mr.Sodick

設計情報( 位置決め、加工プログラム、位置座標、ワーク情報など) と現場情報( 外部ユニットによる測定値、ストッカからの情報) をまとめて管理することで、煩雑な作業をすることなく、自動化を支援するスケジューラです。

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LNプロフェッショナル - 簡易スケジューラ機能

NC 装置に標準搭載された、加工プログラム作成支援機能「LNプロフェッショナル」による簡単入力で、ベーシックなスケジュール運転が可能です。段取り・加工・スケジューラに対する高度な知識が不要で、複数の電極・ワークを自動交換できます。

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※画像はSP 電源

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AP30L ATC-16S フルキャビン(オプション)
写真はATC 部を含めたフルキャビン(オプション)です。

Sodick-IoT

各機械の稼働状態を集約し、遠隔からの一括管理・分析を行い、生産性向上をサポートします。

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  • スマートフォン・タブレット・PC などで、どこからでもアクセス可能な、工作機械向けのIoT プラットフォームです。
  • 機械の状態・加工率の一括監視、消耗品や各種センサの情報を収集し、リアルタイムで確認できます。生産に関わる機械の情報を可視化・解析することで、ダウンタイムの削減・生産性向上をサポートします。
  • 遠隔地からNC 画面をチェックできます。
  • NC プログラムを予約・実行することができます。
  • 「NC バージョンアップ」「テレビ電話・チャット機能」など、当社サービスマンが遠隔でサポートします。
  • MTConnect、OPC UA に対応する工作機械を接続でき、稼働状態などを監視できます。

エス・ビューワー

S-Viewer

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  • 一定間隔で各NC装置を巡回し、データを収集するソフトウェアです。登録したNC装置の稼働状況を一元管理し、機械稼働率を向上させることができます。

自動化のための

ソディック コア技術

AL series

リニアモータ駆動

リニアモータ駆動の特長である、非常に高い再現性と、長期安定性は、「ものづくりの自動化」において、工作機械に求められる最も重要なファクター です。
ソディックの形彫り放電加工機は、自社開発・製造のリニアモータ駆動を、XYZ 3軸すべてに搭載しています。

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ボールねじを不要とした非接触式であるため、ボールねじの磨耗などに起因する機械精度低下がマシンライフ(10年以上)を通して発生せず、メンテナンスフリーで半永久的に初期の機械精度を維持します。

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リニアモータ駆動の放電加工

リニアモータ駆動方式の放電加工は、チップだまり等により発生する集中放電や2次放電が抑制され、だれでも常に安定した加工が行えます。これは、リニアモータ駆動による高加速・高推力なリニアジャンプの効果であり、狭小ギャップの深物加工を、無噴流・高品位で可能とします。

セラミックスライダ

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Z軸リニアモータ駆動のスライド部に、軽量、高剛性で熱変位が少ない自社製セラミックスライダを使用しています。長期にわたって初期の形状精度を安定して維持することができます。
対応機種:AL40G / AL60G

テーブルダウン(オプション)

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近年、ロータリーテーブルを使用して加工したり、自動化対応のためテーブルにクランプチャックを設置して加 工する要望が増えています。従来機ではヘッドをアップすることで対応していましたが、AL40G/AL60G では、テーブルを下げることにより、「オープンハイト」と「加工液面高さ」の両方を満たす仕様を実現 しており、お客様の多種多様な段取り設定に柔軟に対応可能です。
対応機種:AL40G / AL60G

3 面自動上下式加工タンク

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完全自動制御の3 面自動上下式加工タンクを備え、自動 電極交換装置やロボットを用いたワーク・電極交換シス テムとの親和性が高く、超高精度・高速加工の連続自動 運転を構築できます。 対応機種:AL40G / AL60G

サーマルマルチフィット(オプション)

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機械各部で測定した温度データからリアルタイムに機械の熱変位を推測し補正するシステムです。環境温度による変位を1/3 ~ 1/2 程度に低減する効果があります。
対応機種:AL40G / AL60G

※カタログの記載内容は、AL シリーズの仕様を元に制作しております。その他の機種につきましては、担当営業までお問い合わせください。

自動化のための

システム例

テーマ①

「今までの技術を自動化して、ダイナミックな生産システムを構築したい!」

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ポイント①

「多関節ロボット」

スムーズな電極・ワークの交換を繰り返し、合計100個以 上にも及ぶワークを全て自動で加工します。

ポイント②

「可能な限りシンプルに」

電極・ワークのホルダサイズを統一し、システム構築時の煩 雑さを軽減する構成としています。

ポイント③

「エアブロー工程の自動化」

加工後のワークはロボットで取り出され、乾燥ステーション ( エアブロー工程) により加工液を除きます。

ポイント④

「持ち替えステーション」

ワークを一度置いて、別の角度から再度つかむことのできる持ち替えステーションを用意しています。回転軸を使用する加工や、ロボットの可動域を補う場合など、 限られたスペースを有効に利用できます。

テーマ②

「今までの技術を活かしながら、高精度加工を自動化したい!」

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ポイント①

「標準の簡易スケジューラ機能」

NC 装置に標準搭載の「LN プロフェッショナル」の簡易スケジューラ機能で運用できるため、簡単で手ばなれのよいシステム構築が可能です。

ポイント②

「ATC-32 を活用」

オプションのATC ユニットを使って、電極とワークを自動交換します。他のロボットを使用しないため、メンテナンスのしやすさも特長です。

ポイント③

「小物の精密加工に特化」

ATC による搬送のため、電極・ワークのボリュームに上限があり、小物加工に特化したシステムです。超精密加工で優位性を発揮する「AP1L」がベースとなっています。

ポイント④

「フルカバー仕様」

熱変位抑制と安全性を両立する、フルカバー仕様です。稼働状態に応じて、3色LED の色が変わります。

テーマ③

「2機種を平行運転させながら、工程集約と機上測定を両立したい!」

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ポイント①

「大容量のSRC80」

最大搬送荷重80kg、最大収納数160 本の、大容量SRC80 を採用したシステムです。多様なサイズのワークや電極を自動交換しながら、2 台の AL60G でダイナミックな生産を行います。

ポイント②

「簡易プリセッタ」

加工中の外段取りの一部を自動化しています。簡易プリセッタで次のワークを測定しておくことで、正確かつ安定した加工を連続で行うことができます。

ポイント③

「2台のAL60G を正逆配置」

1台のロボットを中心に、複数の機械を点対称となるような向きに配置しています。2台のAL60G で同じNC プログラムを使用できます。

ポイント④

「見える化システム S-HARMNY(エス・ハーモニー)」

プログラムの実行を常に監視するソフトウェアシステムにより、遠隔地からでもリアルタイムに加工進捗を確認できます。

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