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こんにちは、SurVibes(さぁ!バイブス)編集部です!
先日ソディック加賀事業所にて実施いたしましたプライベートショーでは、たくさんのお客様にご来場いただきまして、大変うれしく思っております。
編集部のメンバーも現地に訪れ、見学して来ましたので、今回はプライベートショーの様子や出展内容を改めてご紹介したいと思います🌟
残念ながら都合がつかなかったという方にも、ソディック製品の魅力や現地の盛り上がりが伝わるように記事にまとめておりますので、ぜひ最後までご覧ください👀
目次
会場の様子


プライベートショー当日は、多くのお客様にご来場いただき、会場は大変にぎわっておりました。
プライベートショーの見どころ
今回のプライベートショーでは、多種多様な製品・サービス・最新技術を展示いたしましたが、その全てをご紹介すると長くなってしまいますので、特に多くの注目を集めたものをピックアップしてご紹介いたします。
MTフェルール製造 三種の神器

生成AIやクラウドコンピューティング、モバイルインターネット等の発展に伴い、それらの情報処理を担うデータセンターでは、光回線接続用コネクタの需要が急増しています。
そのコネクタの基幹部品である『MTフェルール』の製造現場では、ソディックのハイエンド製品が活躍しています。
プライベートショーでは、MTフェルール製造における三種の神器として、ワイヤ放電加工機『EXC100L+』、細穴放電加工機『K3BL』、射出成形機『LP20EH4』の3機種をご紹介しました。
超精密ワイヤ放電加工機 EXC100L+

基本スペック
▼加工液種別
油加工液
▼各軸ストローク X×Y×Z (mm)
100×120×100
▼工作物許容質量 (kg)
10(治具含む)
▼ワイヤ電極径(mm)
φ0.02~φ0.1
MTフェルールには光ファイバーを保持するための極細の孔が複数空いており、その孔に光ファイバーを差し込んだ状態で、もう一方のMTフェルールと接続することで機能します。
その際、接続部にズレが生じてしまうと、ロスが発生し、転送速度が落ちてしまうため、MTフェルールを製造する金型には、非常に高いピッチ精度が要求されます。
今回サンプル展示したMTフェルールは、16心のファイバー孔を持つタイプで、孔の直径は0.125mm、孔同士のピッチ間距離は0.25mmです。
そこで活躍するのはソディックの超精密ワイヤ放電加工機『EXC100L+』です。
『EXC100L+』最大の特長は、リニアガイド部に自社開発のセラミック製エアスライダを採用することで、世界初の完全非接触XY直交テーブルを搭載していることです。
これにより摺動抵抗を完全になくした滑らかなテーブル移動を実現し、抵抗や振動による加工精度への影響を極小に抑えています。
さらに、他の製品では鋳物が使われている機械の構造部品のほとんどが自社開発のセラミックスで作られており、熱による機械変位がほとんどありません。
加えて、0.05mm径のワイヤ線を、油に沈めたまま自動結線することができるため、ワークを保持する金属治具の熱変位影響までも抑制することが可能です。
これら唯一無二の特長を持つ『EXC100L+』は、超精密な加工が求められるMTフェルール用金型の製造において、他にない優位性を発揮します。
リニアモータ駆動細穴放電加工機 K3BL

基本スペック
▼加工液種別
油加工液
▼各軸ストローク X×Y×Z (mm)
300×200×300
▼工作物許容質量 (kg)
300
▼ワイヤ電極径(mm)
φ0.05~φ3.0 ※
※特殊仕様含む
超精密な加工が求められるMTフェルール用金型の製造においては、ワイヤカットの下穴加工と言えど、相応のピッチ精度が求められます。
そこで活躍するのが、油加工液仕様であり、極細電極径による加工にも対応できる細穴放電加工機『K3BL』です。
『K3BL』の標準仕様では、対応電極径はφ0.08mmまでですが、今回の展示品は放電エネルギーロスを調整するための外付けコンデンサユニットを搭載した特殊仕様で、φ0.05mmの電極を用いても安定した加工を行うことができます。
高付加価値製品用高応答射出成形機 LP20EH4

基本スペック
▼最大型締力(kN)
196
▼タイバー間隔 W×L (mm)
310×260
▼デイライト(mm)
400
MTフェルール用金型は、極細のピンとピンキャッチャーを持つ特徴から、充填圧が上振れしすぎるとピンが折れてしまう場合もあり、成形機には精密で安定した成形再現性・信頼性が求められます。
ソディックの『LP20EH4』は、独自機構であるV-LINE®により、計量値と充填量のばらつきを最小限に抑えることができ、成形ロスの削減や金型への負荷軽減に貢献します。
※V-LINE®についての詳細は、以下の記事をご覧ください。
また、『LP20EH4』は、標準機種とは異なり、油圧制御に独自のモータ(LDDV)を採用しており、最大射出速度も高く、既定値に至るまでの加速(G)も優れているため、ショートショットなどの成形ロスを抑制することができます。
そのため、MTフェルールのような、小物かつ高付加価値の製品に適した成形機であると言えます。
SatelinC(サテリンク)

『SatelinC(サテリンク)』は、ソディック製工作機械のNC装置に、ネットワーク接続機能を追加した、IoTサービスです。
NC装置と、タブレットやノートPCなどの端末をネットワーク接続することで、主に以下の3つの機能を活用いただけます。
- 機械の稼働状況を実機の映像や加工データからモニタリング
- 動画でメンテナンスマニュアルを閲覧可能(ペーパーレス化)
- ソディックのサポートセンターとリモート接続することで、遠隔操作可能
展示会では特に3.の機能が注目を集めていました!
従来であれば、機械にトラブルが発生した場合、ソディックのサポートセンターにお電話いただき、口頭でのやりとりによって、原因究明・対応を行っておりました。
しかしここで『SatelinC』を導入いただければ、ソディックの担当者が、サポートセンターから機械を遠隔操作し、症状の確認・対応まで可能です。
詳しくは別の記事で解説予定ですので、楽しみにお待ちください。
新開発 マシニングセンタ GS540L

基本スペック
▼ツーリング(シャンク)の規格
BBT30
▼各軸ストローク X×Y×Z (mm)
520×420×300
▼工作物許容質量 (kg)
200
▼主軸回転速度(min-1)
0~24,000
『GS540L』は、今回のプライベートショーで初お披露目となったソディックの新型マシニングセンタです。
既存製品であるUXシリーズは、3次元形状の高精度加工に特化していたのに対し、GS540Lはドリル加工やタップ加工をはじめ、アルミの高速加工から難削材加工まで幅広い加工ニーズに対応します。
主軸の規格はBBT30に対応しており、UXシリーズと比べてより汎用性の高い機種となっていますが、UXシリーズ同様、自社開発の3軸リニアモータ駆動となっており、動的位置決め精度・長期安定性の面で優れています。


ガイド付き見学会
今回のプライベートショーで特にご好評いただいたのが、ソディックの各工場を担当者のガイド付きでご案内する『ガイド付き見学会』です🏭

こちらの見学ツアーでは、ソディックの工作機械・産業機械の組立・仕上げ加工といった製造風景をご覧いただくことができました🌟
ご参加いただいたお客様からは『ソディック製品の信頼感が裏付けられ、非常に満足した』といったお声をいただくことができ、大変うれしく思います!
まとめ
今回の記事では、ソディックの加賀プライベートショー2025を振り返りましたがいかがでしたでしょうか?
今回のプライベートショーは工作機械・産業機械と展示内容が盛りだくさんでしたので、全部は見きれなかったという方が多かったのではないでしょうか?
この記事をきっかけに、改めてソディック製品にご興味を持っていただけますと幸いです。
少しでも気になることがございましたら、ぜひ以下のボタンよりお問い合わせください!
最後になりますが、ご来場いただいた皆さまへ、心よりお礼申し上げます。