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こんにちは、SurVibes(さぁ!バイブス)編集部です!
今年2024年も、ソディックはJIMTOF(日本国際工作機械見本市)に出展いたしますので、この記事では過去の出展の振り返りや、今回のソディックブースの見どころをご紹介いたします。
そもそもJIMTOFとはどういった展示会なのか、自動化・省人化に関する最新のソリューションなど、工作機械と関わる方々にとっては関心のある内容になっておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
JIMTOFとは
JIMTOFは様々な工作機械やその関連機器を扱う世界最大級の見本市です。
前回(2022年)の総来場者数は『114,158名(※)』であり、今年(2024年)はそれを上回る来場が期待されるとも言われています。
第1回JIMTOFの開催は1962年で、日本初の工作機械関連の専門展として、60年以上の歴史を誇っています。
※引用元:JIMTOF2024公式サイト
JIMTOF出展の歴史
ここからは、ソディックのJIMTOF出展の中でも、特に歴史に残る回をピックアップしてご紹介いたします。
第20回(JIMTOF2000)

ソディックはJIMTOF2000にてリニアモータ駆動式工作機械を初出展いたしました。
当時出展された3軸リニアモータ駆動形彫り放電加工機『AQシリーズ』は、その先進性と高い技術力(高速・高精度・省エネ)が評価され、『最優秀賞 日経産業新聞賞』をはじめ多くの賞を受賞しました。
JIMTOF2000のソディックブースは『リニアで変わったものづくり』をテーマとし、形彫り放電加工機だけでなく、ワイヤ放電加工機、マシニングセンタ、プレス機にいたるまで、出展機すべてがリニアモータ駆動機となっていました。
制御装置だけでなく、リニアモータまで自社で開発・製造できるソディックの強みにより実現できたイノベーションであり、まさに21世紀を先取りしたリニアモータテクノロジーと言えるものでした。
第27回(JIMTOF2014)

ソディックはJIMTOF2014で金属3Dプリンタ製品を初出展いたしました。
当時展示したOPM250Lは、造形物を積層しながら同時に切削も行う、ミーリング加工機能を搭載した複合加工機ということで、大変注目を集めました。
OPM250Lにはソディックの工作機械開発ノウハウが詰め込まれており、自社製リニアモータによる高速・高精度加工を強みとしていました。
2024年現在では、後継機であるOPM250L+が新開発され、さらなる長時間高速安定造形、多品種粉末対応、稼働率向上を実現しています。
第31回(JIMTOF2022)

前回のJIMTOF2022では、全てのポンプをインバータ制御にすることで省エネ化を実現したワイヤ放電加工機のエントリーモデル『VN400Q / VN600Q』や、高精度と操作性を両立した新型ワイヤ放電加工機『AX350L』、高剛性機械構造と熱変位対策により高精度・高品質加工を実現した新型マシニングセンタ『UX450L』、自動電極供給装置と貫通検知機能を標準搭載した細穴放電加工機『K4HL』等を出展いたしました。
JIMTOF2024ソディックブースの見どころ
今回ソディックは、少子高齢化による人手不足や、熟練工の減少といった、産業全体の課題を受けまして、お客様の生産性向上を目的とした、自動化・省人化ソリューションを出展いたします!
また、今回のJIMTOFでは、新製品であるフェムト秒レーザ加工機を初お披露目いたします。
ここからは、JIMTOF2024ソディックブースの見どころを、3つに絞ってご紹介いたします。
見どころ①:自動化デモ展示
本展示は、形彫り放電加工機とワイヤ放電加工機の、それぞれ別々の加工を行う両機と連携して、ワークや電極を自動搬送するAMRのデモンストレーションです。
従来このような自動化は、レールなどのガイドを用いてロボットの経路を定義するのが一般的であったのに対し、今回展示しているAMR(※)は、レーザにより自機の位置を把握する特徴から、既存の製造現場に合わせた柔軟な経路設計が可能です。
ソディックは、お客様ご要望の自動化構想に伴走させていただきますので、ぜひブースにて直接ご相談ください。
AMRは他社製です。
見どころ②:大サイズワイヤ放電加工機
『自動車部品用金型の大型化』をはじめとした、ものづくりの大型化需要に対応すべく、大サイズ展開されたワイヤ放電加工機『ALN800G “i Groove + Edition”』をご覧いただけます。
高板厚加工におけるワイヤ消費量を削減するワイヤ回転機構『i groove』については、以下の記事で解説しておりますので、ぜひ併せてご覧ください。
また、ダイ形状加工で発生する中子を自動で取り除く『自動中子処理装置S3CORE』や、電気的作用と化学的作用の2つのアプローチでワークを錆から守る『サビレス』、通電コマを自動でスライドさせる『ACPS(Automatic Conductive Piece Shifter)』など、長時間の連続自動運転を想定した展示内容となっております。
※自動中子処理装置S3COREについては以下の記事でご紹介しています。
さらに本展示では、ソディックの工作機械をタブレットから操作できる最先端のNC装置『SatelinC』についてもご覧いただけます。
機械に備え付けられた操作パネルではなく、ネットワーク接続されたタブレットから複数の機械を遠隔操作することができ、いつでもどこでも、ソディックの機械がすぐ近くにあるような、新しいユーザー体験を提供します。

見どころ③:リニア駆動マシニングセンタと自社製AWCによる精密切削加工の自動化
リニアモータ駆動マシニングセンタ『UX650L』による割出5軸加工と、自社製AWC(オートワークチェンジャ)『SR12』による、ワークの自動交換をご覧いただけます。
UX650Lは、全主要機構を新設計することで、軽量化・リニアスケール配置の最適化を行い、高速・高精度・省エネ対応を実現しました。
また、お客さまの声にお応えし、『マシニングレコーダ機能』『簡易プログラム作成機能』『アイドリングストップ機能』を搭載しています(一部オプション)。
UX650Lに関しては以下の記事で詳しく解説しておりますので、ぜひご覧ください。
また、デモ加工では機上測定と追い込み加工も実演いたします。
加工終了後にワークを取り出すことなく寸法測定を行い、狙い値に達していない箇所に追加で加工を行うことで、高い加工精度を実現できるという技術で、リニアモータ駆動の高い動的位置決め精度がそれを可能にしています。
初出展:フェムト秒レーザ加工機
今回初お披露目となるフェムト秒レーザ加工機『LSP4040』によるデモ加工をご覧いただけます。
LSP4040は自社製リニアモータを活かしたソディック独自のモーション技術により、高速・高応答・高精度な位置決めが可能となっており、広範囲に均一な超精密加工を施すことができるのが特長です。
弊社は、お客さまの用途にあわせてご希望のレーザ発振器にカスタム対応し、最適な装置を設計いたします。

まとめ
今回の記事では、世界最大級の工作機械見本市であるJIMTOFがどういったものなのか、JIMTOF2024ソディックブースの見どころを、過去の出展内容を振り返りつつご紹介いたしました。
昨今問題視される国内の労働人口減少に対応するべく、ソディックが提案する自動化・省人化ソリューションは、お客様の生産性向上に寄与する画期的なものばかりです。
ぜひ、ソディックブースに足をお運びいただき、最先端の技術を体感いただければうれしく思います。
また、JIMTOF特別併設展であるAdditive Manufacturing Areaにて実施いたしますセミナー・ワークショップに関しましても、ぜひ併せてご参加いただけますと幸いです。
皆様のご来場を楽しみにお待ちしております。