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こんにちは、SurVibes(さぁ!バイブス)編集部です!
今回は、2026年2月に開催された『ソディック西日本プライベートショー2026』を取材して参りましたので、特に反響のあった展示内容をご紹介します。
「当日は足を運べなかった」という方もぜひ最後までご覧ください。
目次
展示会場の様子

プライベートショーが開催されたソディック大阪テクセンターのショールームは、多くのお客様で賑わい、様々な展示や最新技術が注目を集めていました。
今回はその中でも特にお客様の関心を得ていた展示内容をピックアップしてご紹介します。
ワイヤ放電加工機の省人化を実現する最新技術
機上でスタート穴を加工できる『Smart-K1』
『Smart-K1』はワイヤ放電加工機上でスタートホールなどの細穴加工が可能となるオプション装置です。
重さは約3kgの軽量設計で取り扱いもラクラク。取り付けはレンチ1本で約3分で簡単にセットアップできます。
詳しくは以下の記事でご紹介していますので、ぜひ併せてご覧ください。
工作機械をリモート管理できる『SatelinC(サテリンク)』

『SatelinC(サテリンク)』は、工作機械のNC装置にネットワーク接続機能を追加したIoTサービスです。
NC装置とタブレット・ノートPCなどの端末をネットワーク接続することで、以下の3つの機能を活用いただけます(2026年3月現在)。
- 機械の稼働状況を実機の映像や加工データからモニタリング
- 動画でメンテナンスマニュアルを閲覧可能(ペーパーレス化)
- ソディックのサポートセンターとリモート接続することで、遠隔操作可能
SatelinCは加工現場まで足を運ぶことなく、まるで機械がすぐそばにあるように感じられる新しいユーザー体験を提供します。
また従来であれば、機械にトラブルが発生した場合、ソディックのサポートセンターへお電話いただき、口頭でのやりとりによって、原因究明・対応を行っていました。
しかしSatelinCを導入いただければ、ソディックの担当者がサポートセンターから機械を遠隔操作し、症状の確認・対応まで可能になります。
精密加工用マシニングセンタと工具振れ抑制システム(オプション)
CMOSカメラ搭載非接触工具位置測定器『ダイナゼロビジョン』(大昭和精機株式会社様)

当社のマシニングセンタUXシリーズが強みを持つ精密微細加工の領域においては、工具の振れによる加工品質への影響が相対的に大きくなります。
加工不良や機械停止、工具寿命の低下による生産性悪化を防止するために、工具振れの管理は重要です。
当社マシニングセンタに搭載可能な大昭和精機株式会社様のCMOSカメラ搭載非接触工具位置測定器 ダイナゼロビジョン(オプション)は高速回転中の工具の振れ量と振れ方向を機上で測定します。
最大60,000 min-1の高速スピンドルを搭載したUXシリーズにおいても、実加工回転数で実測可能です。
測定結果から指示された通りに専用のダイナゼロチャックの調整ネジを締め込むことで簡単に工具振れを抑制でき、機械停止を未然に防ぐことで省人化にも寄与するオプション装置となっています。
サーキュラーエコノミーを実現する射出成形システム
V-LINE-Complete(AI-VENT ver.2)

サーキュラーエコノミーは、『生産 ⇒ 消費 ⇒ 廃棄』という一方向の従来型経済システムに代わる新たな概念で、資源をできるだけ長く使い続け、廃棄物を最小限に抑える循環型の経済システムを指します。
ソディックはその中でもプラスチック製品の主要な製造方法である射出成形に着目し、サーキュラーエコノミーを実現するための技術開発に取り組んでいます。
射出成形システムにおけるサーキュラーエコノミー実現の課題は複数ありますが、その1つに『リサイクル工程の追加によるプロセス増加・システムの複雑化』があります。
その改善アプローチとして有効なのが『乾燥レス成形』です。
ソディックのV-LINE射出成形機は、樹脂材料の溶融プロセスで発生するガスや水蒸気をベント孔から排出可能な構造となっており、尚且つ計量値と充填量のばらつきを抑制する独自機構を搭載していることで、乾燥機を用いずとも成形不良を最小限に抑制できることが強みです。
しかしながら、不要なガスを排出するためのベント孔から樹脂材料まで漏れ出してしまうベントアップには注意が必要でした。
そこでソディックが開発したV-LINE-Complete(AI-VENT ver.2)は、センサでベント孔の状態をモニタリングすることでベントアップの兆候を検知し、フィーダの動作とスクリュ回転を自律的に調整することで、ベントアップによる機械停止を未然に抑制します。
さらにV-LINE-Complete(AI-VENT ver.2)では排気口にベントダクト(窒素富化ガス封入用ポッド)を新たに設けています。
外付けの窒素ガス供給装置からベントダクトへ窒素を封入・充満させることにより、樹脂の酸化や劣化を抑制でき、”資源をできるだけ長く使い続ける”というサーキュラーエコノミーのコンセプトを満足しつつ、歩留まり改善も期待できます。
ベント式射出成形機やサーキュラーエコノミーに関しては以下の記事でもご紹介していますので、ぜひ併せてご覧ください。
まとめ
今回はソディック西日本プライベートショーの特に反響のあった展示内容をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
気になる展示があったものの、現地で詳しいお話を聞きそびれたという方も、ぜひ以下のリンクからお気軽にお問い合わせください!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。