ランニングコスト DOWN↓↓
ワイヤ消費量を抑えるには?

ソディックワイヤ放電加工機ALシリーズの新機種は、
i Groove + Edition(iG+E)という機能が備わっています。
ワイヤ電極線を回転させながら加工することで、ワイヤ消費量を抑えるこの機能について説明するとともに実際に加工を行なった結果をご紹介していきます。

この機械をお持ちのお客様は、i Groove + Edition機能の回転機構をご活用する際の参考にしてください。

Index


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1i Groove + Edition ワイヤ回転機構

i Groove + Editionワイヤ回転機構

ワイヤに回転を付与することで、ワイヤの消費を抑えながらワークの上部から下部までを常に新しいワイヤ面で加工します

※ ワイヤ回転はソディックだけの独自技術です

ワイヤ回転機構

革新的な加工性能

特に高板厚ワークの仕上げ加工に最適で、加工寸法の安定、面スジの改善、ワイヤ消費量を削減します

ワイヤ回転機構

2加工事例

加工実例A

ワイヤ消費量42%削減

ワイヤスピードの値を下げて加工を行っても、同等の結果を得られ ワイヤの消費量を大幅に削減できます。このためソディック独自の i Groove + Editionに搭載したワイヤ回転条件はランニングコスト を削減する効果があります

  • 加工材質 SLD
  • 加工回数 3回カット
  • 加工板厚 100mm
  • 面粗さ  Rz 4.5 μm

ワイヤスピードの値をさげることによって
ワイヤ消費量は387.3mから222.5mへ
つまり42%削減できました

加工実例A
加工実例B

ワイヤ消費量約20%削減

ワイヤスピードの値を下げて加工を行っても、同等の結果を得られ ワイヤの消費量を大幅に削減できます。このためソディック独自の i Groove + Editionに搭載したワイヤ回転条件はランニングコストを 削減する効果があります

  • 加工材質 SKD11
  • 加工回数 3回カット
  • 加工板厚 300mm
  • 面粗さ  Rz4μm狙い

ワイヤスピードの値をさげることによって
ワイヤ消費量は4890mから3933mへ
つまり約20%削減できました

加工実例A
加工実例C

ワイヤ消費量約23%削減

ワイヤスピードの値を下げて加工を行っても、同等の結果を得られ ワイヤの消費量を大幅に削減できます。このためソディック独自の i Groove + Editionに搭載したワイヤ回転条件はランニングコスト を削減する効果があります。

この冷間鍛造ダイスは異なる2つの素材がろう付けされています。 ワイヤ放電の加工部位は、STEELと超硬合金です。1つの加工条 件で2つの異なる材質の加工部を、高板厚173mmの広範囲に わたって安定した放電をコントロールする必要があります。

  • 加工材質1 超硬合金 G6     55mm
  • 加工材質2 STEEL SNCM439 118mm
  • 加工板厚  173mm

i Groove + Editionは、このような難易度の高い加工においても、 ワイヤスピードの値をさげることによってワイヤ消費量は2537m から1942mへ、つまり約32%削減、狙い通りに精度良く 仕上げることができました。

加工形状

【ご提供:ニッシン・パーテクチュアル株式会社様】

この冷間鍛造ダイスは、ニッシン・パーテクチュアル株式会社様のご提供です。 「圧倒的チャレンジ精神」をもって金型のあらゆるニーズにお応えしている 企業様「ニッシン・パーテクチュアル株式会社様」にご協力をいただきました。
QRコード

ワイヤ消費削減効果 約¥22,000/月

ワイヤ消費量は2537mから1942mへ、つまり約32%削減、 この部品を量産した場合、ワイヤ消費コスト削減効果は 約¥22,000/月となります (ワイヤコストの計算は2022年9月時点のワイヤ価格を用いました)

さらに! ワイヤ循環システムの併用により合計¥53、000/月相当の”節約”

冷間鍛造ダイスを月単位で加工した場合の試算は、約¥53、000の節約になりました。
(ワイヤコストの計算は2022年9月時点のワイヤ価格を用いました)

ワイヤ循環システム

3ワイヤ回転機構の使い方 HOW TO

加工形状

リニアモータ駆動
高速・高性能ワイヤ放電加工機 ALN600G iG+E

ワンタッチするだけの簡単操作

加工条件検索機能にて、iGE加工条件アイコンを選択するだけの簡単 な操作でワイヤに回転を付与した加工が可能です

ワイヤを回転するiGE加工条件アイコン

ワイヤを回転するiGE加工条件アイコン

iGE加工条件アイコンをクリックした後は、加工厚・ワイヤ径・ワイヤ 材質・ワーク材質といった、加工における基本的な情報を入力するだけ の簡単な操作で最適な条件を抽出できます。

4実際にご利用している お客様の声

ワイヤ消費量が16巻から11巻へ大幅削減(3ヶ月間運用)

加工板厚が150〜200mmの部品加工を量産するお客様にてSodick ALN400G iG+Eを利用いただいております。
そこで、iGE加工条件を利用。ワイヤスピードの値を110から80へ変更したところ、これまでと同等の加工結果を 維持しながら、20kgワイヤの消費量は16巻から11巻へと大幅に削減、また、1点あたりの加工時間は78分から70分へと約8分の短縮効果がありました。

HMI

¥172,000のランニングコストを削減(2023年9月時点のワイヤ価格にて試算)

5この iGE 機能を搭載しているワイヤ放電加工機
i Groove + Edition対応のワイヤ放電加工機

ソディック独自のワイヤ回転機構を搭載した放電加工機はAL400とAL600にシリーズ展開しています。
ワイヤ消費量の削減のみならず、加工品質の向上や電力消費量の削減にも効果があるとして高い評価を獲得しています。

お近くの弊社営業所にてその効果をごらんください。ご来社心よりお待ち申し上げております

高速・超精密 AL400P 
高速・超精密 AL400P
製品詳細
高速・超精密 AL600P  
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高速・高性能 ALN400Q  
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高速・高性能 ALN600Q  
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6リサイクルでランニングコストDOWN↓↓の方法
さらなるコストダウンの方法をご紹介

ワイヤ循環システムを利用してコストダウン

ソディックではワイヤ放電加工後の使用済みワイヤを回収し、新品消耗品と交換するワイヤ循環システムのサービスを展開しています。この機会に循環型社会への参加をお待ち申し上げます。

HMI