AL シリーズは、「Advanced Smart Pulse & Advanced Smart Linear」を開発コンセプトとし、リニアモータ / 放電電源 / NC装置 / モーション・コントローラ / セラミックスに代表される要素技術をすべて自社開発・製造することで、最上級の性能を発揮します。
About AL series
ALシリーズとは
Advanced Smart Linear
高速・高精度、それを半永久的に維持する
アドバンストスマートリニア。
ワイヤ放電加工機に正確な位置決めと高応答・高追従を
ソディック製リニアモータと制御装置により実現しました。

4軸 XYUV にリニアモータを搭載
省エネルギ設計ソディック製リニアモータ
定期交換不要で廃棄物削減に貢献するエコマシン
Advanced Smart Pulse
長年にわたるソディックの放電技術を集約し
放電加工のすべてを最適に制御する
アドバンストスマートパルス。

タイコレス制御Ⅱ、TMP制御Ⅱ、
DSF(ダイナミックシェープファースト)
Digital-PIKA-W 高周波デジタル仕上げ回路
P/G タイプ 最良面粗さ Rz 0.34μm,超硬合金材
Q タイプ 最良面粗さ Rz 1.5 μm ,Steel 材
SPW数値制御電源装置
作業性・操作性を追求した19型 横型タッチパネル
- 2次元自動プログラム作成機能 「ハート NC」搭載
- 省エネ機能 スケジュール運転
- 加工条件検索機能(加工条件簡易調整機能搭載)
- 高圧回路(難加工材用オプション)
- 加工物 測定機能(接触感知)

Features
製品特長
高剛性機械構造

CAE 解析を用いたシミュレーションを繰り返し、稼働時の加重を最適に設計
リブ配置を最適化することで軽量化と剛性アップを両立
要所にキサゲ作業による平面だしを入念に実施
放電加工機の加工現場を想定した設置環境のシミュレーション解析を設計に反映ワイヤ走行系にセラミックを多用し、軽量化と剛性を確保
ワイヤ走行系およびワーク固定部絶縁構造
- セラミック上/下ガイドアーム
- セラミック定盤
- ワークスタンドセラミックベース4点
- ワイヤテンション部のプーリ
- ワイヤ排出の巻き取りローラ
フルカバー
気流や周期的に変化する室温変化の影響を抑制するドアカバー
作業性を確保したドアカバー設計
ドアカバーによる静粛クリーンな加工環境を提供
AL400P/AL600P:フルカバー CFRP ドア
AL400G/AL600G/AL800P/AL800G:フルカバー
自動ワイヤ結線装置 FJ-AWT(Type A)

ワイヤ真直機能
ワイヤ通電でのジュール熱により
ワイヤの真直性を高めます。
真直性にすぐれ、水中でのワイヤ結線においてもジェットレス結線を推奨します。
ワイヤ先端処理
ワイヤ先端を結線しやすい形状に熱溶断します。

自動結線
空中結線 + 断線点結線
ダイスクリーニング機能
エア式(AWT のダイスガイド)および水洗式(上下ワイヤガイド)の
クリーニング機能により、安定運転と加工精度を維持します。

Machining Performance
加工性能




Taper Flex NEO(オプション)
高精度テーパ加工用のテーパ角度調整・測定用の治具と
内蔵ソフトウェアです。
治具の厚みは 30 mm / 60 mm の2種類があります。
加工物に近い厚みの治具を使用します。
なお、10 度以上のテーパ加工では
「Taper Flex Neo 30t」をご使用ください。
■ Taper Flex Neo 30t
■ Taper Flex Neo 60t

Taper Flex 45-NEO(オプション)
Taper Flex Neo 30t に上下ノズルを加えたセットです。
ノズル・ダイスの組み合わせによって
テーパ角45度まで加工できます。
※広角度テーパ用Rダイスは別途必要です。


■ 板厚が20から80mmと変化する段差形状での高精度加工。
■ 1st加工では、噴流状態や加工状態を監視し加工条件を適切に制御して断線を抑制。
ピッチ精度
ピッチ精度 ±1μm
- 最大ピッチ間距離
- X方向:360 mm Y方向:260 mm
- 加工機
- AL600P
- 加工材質
- SKD11
- 加工物サイズ
- 550 × 3 50 × 20 mm
- ワイヤ
- φ 0.25 mm つばめワイヤプラス


ピッチ精度 ±1.5μm
- 最大ピッチ間距離
- X方向:700 mm Y方向:500 mm
- 加工機
- AL800P
- 加工材質
- SLD
- 加工物サイズ
- 800 × 6 50 × 20 mm
- ワイヤ
- φ 0.25 mm つばめワイヤプラス


ピッチ精度 ±2.5μm
2つのプレートのそれぞれに4カ所のダイ加工を行い、これらを2枚重ね合わせた上で、すべてのパンチ部品を同時にはめ合わせできます。

- 加工機
- ALN400Q
- 加工材質
- STEEL
- 板厚
- 40 mm
- 加工精度
- ± 2 μm
- ピッチ精度
- ± 2.5 μm
- 面粗さ(ダイ)
- Ra 0.21μm (Rz 2.12 μm)
- 面粗さ(パンチ)
- Ra 0.32 μm (Rz 2.68 μm)
- ワイヤ
- φ 0.2 mm はやぶさワイヤ

真円度
真円精度 0.76μm
- 加工機
- AL600P
- 加工材質
- PD613 焼き入れ
- 板厚
- 30 mm
- ワイヤ
- φ 0.2 mm つばめワイヤプラス

真円精度 1.86μm
- 加工機
- ALN400Q
- 加工材質
- STEEL
- 板厚
- 40 mm
- ワイヤ
- φ 0.2 mm はやぶさワイヤ

AL800P紹介動画
Operability
作業性・操作性・段取り支援
2次元自動プログラム作成
ハートNC
加工形状を作成できる2次元自動プログラム作成機能
上下異形状、インボリュート歯車、コアレス形状、自由曲線などのプログラムが作成可能
■ ハートNC 操作画面例
歯数とモジュールを入力するだけで簡単に歯車形状を作成できます。

加工条件検索機能
カット回数の指定、加工精度と速度のバランス調整、オフセット調整が可能

へそ低減機能
ダイ加工でのアプローチイン/アウト部の 取り残しを低減します。

段取り時間短縮
アイドリング液面機能

加工タンクの位置に限らず、ワークスタンド直下まで加工液を貯めた状態を維持します。これにより、常に機械と加工液温がなじみ、高精度加工での段取り時間を短縮できます。

加工液を完全に排液
ガジェット画面にてワンクリックで切替できます。
Z軸連動液面制御
液面高さがZ 軸に応じて自動で追従する機構を採用しているため、ワークの厚みに応じて手動で液面高さを変更する必要がなく、効率的な段取りができます。また、自動化にも容易に対応できます。
ワーク自動傾き補正
X・Y 軸方向の平面上で接触感知による傾きを測定します。
ワークの傾きを自動で測定し、その傾きに合わせた座標を
設定できます。

ワーク平面補正
ワーク上面とワイヤを垂直にするワーク平面補正機能です。
基準球を取り付け、ワーク上面の任意の3点の傾きを
自動測定し、補正します。

プローブによるワークの位置検出
画像処理装置によるワークの機上測定
LEDシグナル機能
機械の稼働状態をカラーで表示します。

Option
オプション
サビレス
加工中のワークのサビ・腐食・着色を抑制するシステムです。
電気的作用と化学的作用を併用することで、
鉄系材および超硬合金材の両方に効果を発揮します。
写真は、各材質でのサビレス使用/サビレス未使用の比較です。


中子処理装置 S3CORE(スコア)
中子を自動で回収する装置です。
加工材質:スチール材など強磁性ワーク材質に対応
加工形態:上下ガイド密着の加工
装置部品:上ガイドへの装置取付、回収ボックス