長時間加工・大型加工の生産性を向上!通電コマ自動送り機能「ACPS」のご紹介

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工作機械
公開日2026.03.02 更新日2026.03.02
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こんにちは、SurVibes(さぁ!バイブス)編集部です!
このたび、当社の通電コマ自動送り機能「ACPS (Automatic Conductive Piece Shifter)」が、モノづくり日本会議/日刊工業新聞社主催の「第 22 回/2025 年“超”モノづくり部品大賞」で「機械・ロボット部品賞」を受賞しました。
設計が難航するなかでもチームで貫いた開発への想いとは?この記事ではその舞台裏に迫ります!

目次

ワイヤカットのメンテナンスを自動化するACPSとは?

ワイヤ放電加工機の「通電コマ」は電源からワイヤ線に電力を供給する重要なパーツです。
しかし、この通電コマはワイヤ線と接触した状態で通電されるため、長時間使用すると電気的な消耗が進んでいきます。
そのため従来は、オペレーターが手動で接触位置を更新する作業が定期的に発生し、特に長時間加工や大型部品の加工においては現場の生産性を低下させる要因となっていました。

新品の通電コマ
新品の通電コマ
消耗した通電コマ
消耗した通電コマ

こうした現場の強い要望に応えるべく始まったのが「ACPS」の開発です。
ACPSは、加工タンク部に格納されたピンユニットを展開し、軸動作により上下のワイヤガイド通電コマの接触位置を定期的に更新する装置で、従来手動で行っていた通電コマのメンテナンス作業を自動化します。
※実際の動作は動画でご覧いただけます。

ACPSの開発における最大の課題と転機

「ACPS」の開発メンバー
「ACPS」の開発メンバー

こうしてスタートしたACPSの開発ですが、実用化に至るまでの道のりは簡単なものではありませんでした。
最も苦労したのは、ワイヤ放電加工機特有の過酷な環境への対策です。
加工液には加工中に発生するスラッジ(加工くず)が多く含まれており、機構部品にとっては非常に厳しい条件となります。
従来の技術では動作不良のリスクが高く、設計が難航しました。
転機となったのは、加工液の侵入を完全に防ぐ画期的な構造のアイデアを思いついた瞬間です。
この新構造を採用したことで液侵入の問題を解決することができました!

改めて感じた長時間安定加工への期待

展示会での発表後は、非常に大きな反響があり、来場された多くのお客様から「メンテナンスが楽になるので、ぜひ導入したい」という声をいただきました。
特に長時間加工や大型部品を扱う現場では、通電コマの消耗によるワイヤ断線や加工精度の低下を未然に防ぐことができる点が高く評価されています。

労働人口の減少により、人手不足が課題となるこれからのモノづくり現場においては、人的作業の削減や長時間の自動加工・週末終夜の無人運転を実現する技術はより一層重要となります。
ACPSはワイヤカットの自動化に貢献する画期的な装置としてその技術が認められ、モノづくり日本会議/日刊工業新聞社主催の「第 22 回/2025 年“超”モノづくり部品大賞」で「機械・ロボット部品賞」を受賞することができました。

貫いたのは、「現場の声に応えたい」という強い想い

プロフィール画像
ACPS設計開発責任者 井上さん
「ACPS」には、「現場の声に応えたい」という強い想いが込められています。
今回その取り組みが評価され、名誉ある賞を受賞できたことを大変嬉しく思います。
今後もお客様にご満足いただけるよう、製品の完成度向上に努めてまいります。
東京・大手町の経団連会館にて行われた贈賞式の様子
東京・大手町の経団連会館にて行われた贈賞式の様子
左から古川会長と「ACPS」開発メンバー

まとめ

ワイヤカットのメンテナンスを削減する通電コマ自動送り機能「ACPS」の開発は、生産性向上を求める現場の強い要望に応えるべく始まりました。
従来の技術では実現が難しい中、試行錯誤を重ねることで課題を乗り越えた開発メンバーの取り組みが評価され、名誉ある賞を受賞することができました。

これからもソディックは全てのモノづくりの現場と共に歩むパートナーであり続けます。
ワイヤカットの長時間安定稼働や自動化に課題を感じられている方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

執筆者
SurVibes編集部

SurVibes編集部

オウンドメディアの記事制作を担当しております。それぞれ違うバックグラウンドを持った20、30代メンバーを中心に制作。新しいことにチャレンジしながら、多くの先輩、関係者の皆様に支えてもらい毎日が勉強です!「つくる」にフォーカスした企画をいつも探しています。

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