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こんにちは、SurVibes(さぁ!バイブス)編集部です!
今回は、ダイカスト用合金材料として、自動車部品などの一部に広く用いられているアルミ合金『ADC12』を使用した製品開発における、金属3Dプリンタの有用性をご紹介します。
ADC12を用いた造形サンプルも画像付きで掲載しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ADC12とは
ADC12は、アルミダイカストに使われる合金の1つであり、鋳造性・切削性に優れることから、国内のダイカスト業界では最も多く使用されていると言われています。

ADC12を用いた試作品造形のメリット
ダイカスト業界における金属3Dプリンタの活用法の1つとして、製品開発時の試作品造形が挙げられます。
製品の様々な評価試験を行うにあたって、金型から製作するのでは、コストも時間もかかってしまいますし、試験の結果を受けて設計を変更する場合には、さらに多くのリソースが必要になります。
そこで、試作品については、金型から製作するのではなく、金属3Dプリンタで造形することで、リードタイム短縮・コスト削減を実現できます。
しかしながら、アルミダイカストにおいては主要な合金となっているADC12ですが、金属3Dプリンタの粉末材料としては、対応しているメーカーはまだそこまで多くありません。
そこで今回は、ADC12の造形が可能な、ソディック製金属3Dプリンタによる造形事例をご紹介します。
ADC12を用いた金属造形事例
以下はソディック製金属3Dプリンタ『LPM』によって造形したサンプルです。
造形サンプルの詳細や、ソディック製金属3Dプリンタについてご興味がございましたら、ぜひ末尾のお問い合わせボタンよりご連絡ください。

エンジンファンカバー
▼寸法
202×188×33mm
▼造形時間
10h 54min

クーリングファン
▼寸法
φ160×78.5mm
▼造形時間
42h 10min

シリンダブロック
▼寸法
155×135×142mm
▼造形時間
95h
ウェビナーアーカイブのご案内
ソディックは企業合同のオンラインセミナー『3Dプリンティング・AM Webinar Week 2024』に登壇し、『金属3Dプリンタによるダイカスト金型への適用事例と新製品OPM250L+のご紹介』というテーマで、ソディック製金属3Dプリンタの特長や、自社開発粉末、品質保証に関するモニタリングソフトなどについてご紹介いたしました。
3D冷却水管を導入したダイカスト金型の事例についても紹介しておりますので、ご興味がございましたら、ぜひ以下の画像リンクよりアーカイブをご視聴ください。
2025年9月23日までアーカイブ視聴可能
まとめ
今回は、ダイカスト業界における金属3Dプリンタの活用方法として、ADC12を用いた試作造形をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
金属3Dプリンタにおいては、まだ対応メーカーが少ないADC12ですが、ソディック製金属3Dプリンタであれば、造形可能です。
ダイカスト製品の試作におけるリードタイム短縮・コスト削減を実現する、金属3Dプリンタにご興味がございましたら、ぜひ以下のリンクよりお問い合わせください。