開発拠点訪問ソディックアメリカ

マーク・ピカソ(ソフトウエアMG)インタビュー[2]
完成直前は日本と連携をとりながらの作業。
ついにソフトが誕生する。

「Sm-ART」のために、日本にも何度か行かれたとのこと。

マーク・ピカソ
最初は2008年。社内の人たちに「Sm-ART」について説明するデザインレビューのため本社に行きました。「Sm-ART」はまったく新しい試みのソフトだったので、理解してもらえるか不安でした。でも、結果的に受け入れてもらえたのでよかったです。
また、2011年のはじめ、福井事業所にも行きました。こちらは、実際に「Sm-ART」を使う人たちのために、使い方を説明するためでした。

やはり「Sm-ART」にも、シリコンバレーにいることのメリットがいかされているのですか?

はい。「Sm-ART」には「Qt(キューティー)」と言う、アプリケーション開発フレームワークを使っています。毎年、このカンファレンスがサンフランシスコで開かれているので、私も参加して情報収集しています。他にも、新技術を開発する会社は大体この界隈にあるので、何かあればオフィスまで行ってそれを見に行くこともできるし、必要があれば新しい技術を自分たちの開発に取り込みやすいですね。

やりがいはどんなときに感じますか?

大変だった開発が、無事に新製品に搭載されリリースされて、パンフレットやポスターになったのを目にすると、「完成したんだ!」と一生懸命やったことが報われたと思いました。開発に関係した製品が世界中で販売されることも感動です。

自らのセンスをいかしながら、
次の世代に通用する、ものづくりをする。

これまでで思い出深い経験はなんですか?

マーク・ピカソ
日本への出張です。日本のソディックの人たちに会えて、すごく興味深かったですし、「Sm-ART」のデザインレビューや使い方の説明といった、コミュニケーションを通して、みなさんの仕事への熱意がよくわかりました。行った場所と出会った人たちのことは、いつでも思い出せます。それと、ずっと日本に興味があったので、新幹線に乗ったり、休みの日に横浜ランドマークタワーや浅草、原宿に出かけられたのも楽しかったですね。

職場の雰囲気や仕事環境はどうですか?

ソディックアメリカは会社と言っても、少人数なので単なる仕事上のつながりだけではなく、みな友人のようで家族的、リラックスした雰囲気です。ベストを尽す環境が整っていて、すごく働きやすいですね。とはいえ、仕事上では締め切りを抱えながらプレッシャーもありますが。仕事の仕方においては、細かく注文がくるのではなく、大まかな方向性を示されるだけで、自分のクリエイティブを求められるというのが嬉しいです。

マーク・ピカソ 時に笑いながらわかりやすい言葉でゆっくりと語るマークさんは、明るくて和やかな方でした。オフの日は6歳半と3歳になる二人のお子さんと家族揃って動物園や水族館、博物館などで遊ぶそうで、中でもディズニーランドに行くのが一番の楽しみなのだそうです。「Sm-ART」の完成に向けて大変だったことについて、最初に家族と会えなかった事をあげていたのも印象的でした。

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